ここから本文です

子どもを「リケジョ」に育てるには○才まで!問われるSTEM教育の重要性

6/18(日) 11:30配信

@DIME

子供たちが工学の原則を学ぶ電子ブロックを提供するlittleBitsの創設者兼CEO、Ayah Bdeir氏が、各界で活躍する女性エグゼクティブのインタビュー・シリーズShe-Suiteに登場。Bdeir氏は、2011年にlittleBitsの創業のために6,000万ドル(約65億円)を超える資金を調達し、さまざまな課題を克服しながら、経営者として学んできた体験を語っている。

【写真】子どもを「リケジョ」に育てるには○才まで!問われるSTEM教育の重要性

子供でも電子回路を楽しく学べるオープンソース・ライブラリーの開発企業を率いる女性として、女子のSTEM教育(Science, Technology, Engineering and Mathematics=科学・技術・工学・数学の教育)に並々ならぬ関心を寄せるBdeir氏は、女の子にとって「8歳」が鍵を握るターニングポイントだ、と語る。

「本来科学に興味を持っている女の子は、8歳になると約50%がSTEMに対する関心を失ってしまいます」

Bdeir氏は、女性の本然的な性質ではなく教育のあり方にその原因を見ている。「社会的圧力とステレオタイプの組み合わせで、女の子たちは外見の美しさや出産する能力、社交性を重視することを余儀なくされています」

Bdeir氏の両親は、彼女に科学と数学への興味を追求するよう促していたという。 「私は3人の姉妹とともにベイルートで育ちました。両親は常に私たちが科学と触れ合うようサポートしてくれました。ずっとキャリアウーマンだった母から、私も姉妹も大いにインスピレーションを受けています。そして父は、化学セットや電気キットなど、伝統的に「男の子のおもちゃ」と思われていたものを使って遊ぶよう奨励していました」

こうして「リケジョ教育」を受けたBdeir氏は、ジェンダーに依存しない商品開発に力を入れる。男の子も女の子も同様に、探索し、設計し、ものを作る能力がある。若い女の子たちの成長と育成を促進することで、STEM教育における少女と少年の間にある科学への関心のギャップを埋めることが企業目標となっている。

最近の教育のケーススタディは、STEMにおいて少女と少年を区別するこのギャップを示している。当初は男女ともにSTEM関連のすべてに熱意を示しているのに、女子は4年生~5年生にさしかかると興味が低下し、中学に入ると、ますます離脱していく。

同社では、より多くの若い女性がSTEMに取り組む道を開くために、教育コミュニティと親が行うべき5つの最善の方法を提唱している。

1. 女子の周りにSTEMに肯定的なコミュニティを作り、発展・維持する。教室から家庭まで、親と教育者が、若い発明家がSTEMへの関心を追求したくなるようなポジティブな雰囲気を作り出す。このような環境は、女の子がどんな興味を持っているか聞いてみる簡単な会話からスタートして作っていく。STEM関連の読書を奨励し、女性主導の科学シンポジウムなどのプロジェクトやレッスンを企画する。

2.教室外での学習を奨励する。科学関連の実地見学や専門家の講演に参加したり、学習プロジェクトや教育用のSTEM玩具を活用し、幼児期からSTEMへの興味を育くむ。

3.スキル向上と健全な競争をサポートする。ガールスカウトやクラブなどの放課後の活動に、STEMに興味のある子供を参加させる。集団活動を通し、STEMの社会的意義についても学ぶことができる。

4.親が STEMの分野で働いていたり、個人的に興味を持っていれば、ボランティアとして若い発明家を指導する機会に積極的に参加する。

5.自分ができる方法でSTEM分野の女性を支援する。テック業界の女性を支援するGirls Who Codeのような組織への参加などの直接行動から、日常生活の中で性別のステレオタイプや先入観と戦う姿勢まで、やろうと思えばできることは必ずある。

「就職に有利だから」とリケジョ英才教育に走る親も見られるが、ジェンダーを超えた柔軟思考で子供のあらゆる可能性を開く視点が必要となるだろう。

文/三崎由美子

@DIME編集部

最終更新:6/18(日) 11:30
@DIME

記事提供社からのご案内(外部サイト)

@DIME

小学館

2017年10月号
8月16日発売

定価600円

売り切れ御免!調理家電&ヒット食品
ふるさと納税 極ウマ返礼品・ベスト47
ホリエモン流 超仕事術公開
タイプ別 痩せるカラダマネジメント