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国道29号はどこにあるのか? 往復約1500km独り占めのクルマ旅

6/18(日) 9:00配信

週刊SPA!

国道1号線は、東京都中央区を起点に大阪府大阪市北区を終点とする700kmを超える一般道。で、国道20号線が同じく東京都中央区から長野県塩尻市だったので、てっきり国道29号線も東京からどっかまでの国道かな?と思って企画したのが安易でした。とはいえ、決めたからには行くしかない! 今年は気合を入れて二輪駆動(にく)で出撃しました

⇒【写真】姫路城からスタート!

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi

池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆創刊29周年特別地味企画

「週刊SPA!は今年創刊29周年なんですよ。なので当連載も“29”にちなんだ内容にしたいんで、国道29号線でも走ってきてもらえませんか?」(担当K)

 国道29号線。それはいったいどこを通っているのか。国道20号線(甲州街道)くらいまでなら知っているが、29号線はぜんぜん知らない。調べたら、姫路(兵庫県)から鳥取(鳥取県)までのいかにも地味そうな118kmだった。

 創刊29周年だから国道29号線を走破せよ。何の意味もないところがとってもステキやんけ。ということで、二駆(にく)のマツダCX-5で出かけて来ました。

※【国道29号線】

姫路市で国道2号線、鳥取市で国道9号線に接続する国道29号線は、兵庫県側では因幡街道、鳥取県側では若桜街道や播州街道と呼ばれていて、古くから播磨-因幡間の交通の要衝でした。現在のルートになったのは明治19年のこと。日本にはこうした国道が507号線まであります。ちなみに国道507号線は沖縄県糸満市と那覇市の間。創刊507周年までは、この企画ができますな、ワッハッハ(もう引退してるけど)

 スタート地点は姫路城。平成の大修理で真っ白によみがえった姿は、白すぎてニセモノっぽいという声もあるが十分神々しい。

 姫路の市街地を抜けると、ひたすら地味な田園風景が続くが、クルマの流れは快調だ。

 最初の名所は「与位の洞門」。江戸時代、地元の農民が川岸にそびえる2つの巨岩をくりぬいて造ったトンネルだそうな。わずか数十mながら、素朴な手掘り感が今も残る。なによりも誰も来てないところが風情満点! 近くの与位神社には天然記念物の大スギが。もちろん誰も来ていない。独り占めだ。

 そこからは道の駅が約8kmおきに続々と現れる。というか道の駅以外めぼしいものがなにもない。それでもさすがに道の駅。道の駅というだけである程度クルマと人が集まっているのを強く実感! 道の駅は過疎地の命の電話みたいなものですね!

 道の駅「みなみ波賀」で、山城まんじゅうを発見。この近くに山城があるってことか? 城マニアとして見逃せず、店員さんに尋ねたところ、「ここから見えるあの山のてっぺんにあります」とのこと。

 林道をCX-5で上り、そこから少し歩くと、2階建ての小さな小さな天守が見えました! 最近になって再建されたもののようだが、いったいなぜこんな誰も来ないような山奥にこんなものが?

 説明文を読んだところ、平成2年に竹下登首相(当時)が打ち出した「ふるさと創生」の1億円で作ったとの記述アリ。観光目的じゃなく地元の誇りのためだそうな。アッパレ! ちなみにこの城を落としたのは後の天下人・羽柴秀吉。歴史ファンとしてもうひとつアッパレ。

 地味な峠を越えて鳥取県に入り、いよいよ国道29号線最大の名所・若桜町へ。「蔵通り」には宿場町の風情が色濃く残り、第三セクター若桜鉄道の終点・若桜駅もある。若桜駅構内にはピンクにラッピングされたSLが! なんでまたピンク? 駅員さんに聞いてみたら、「隣の智頭急行がピンクの恋山形駅で売り出しているので、その流れで……」と、イマイチ理解に苦しむ説明が。

 ピンクのSLに深い意味はないけれど、鳥取県の田舎同士シンクロしようということらしい。いいじゃないか幸せならば!

 入場料300円を払い、昭和レトロな若桜駅の風情も満喫した。平日だったので我々以外に観光客はゼロ。またしても名所を独り占めだ。独り占めって楽しいな~!

 2時間に1本くらいっきゃ便がない若桜鉄道。滅多に来ない上り列車(1両だけど)を狙ってCX-5も出発だ! 国道29号線と若桜鉄道は並行しているので、鉄道と追いかけっこが楽しめる。あっちが駅に停車中はこっちも路肩に止めてしばし待つ。見たところ車両には乗客が1名様のみ! またしてもほぼ独り占め! メッチャ楽しい!

 ということで、ウルトラ地味に楽しかった国道29号線走破の旅も、鳥取市で終了となった。「スタバはないけど日本一のスナバはある」で有名な鳥取砂丘で、勝利のジャンプを決めました。

 せっかくだったので、すなば珈琲とスターバックスシャミネ鳥取店にも行くべきだったか。それだけが悔やまれる。来年は国道30号線(岡山-高松間)を走破したいです。

【結論】

道中、二駆(にく)のマツダCX-5は快適に走ってくれました。つーかそこまでの往復のほうがぜんぜん遠かったけど。合計約1500kmも走破して、まったく疲れなかった! いいクルマでした。SPA!創刊29周年おめでと~!

日刊SPA!

最終更新:6/18(日) 9:00
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