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あの人はなぜ頑張れるのか? 理想を実現させるのに必要なたった一つのこと【魂が燃えるビジネス】

6/18(日) 9:00配信

週刊SPA!

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづる連載第3回

「なんで、お前はそんなに成績がいいんだ?」

「なんで、あなたはいつもキレイなの?」

 自分の身の回りにいる「すぐれた人間」に、思わずそう尋ねたことはありませんか。自分はつまらない所でつまずいてしまうのに、あの人はまるで羽でも生えているかのように成功の道を駆け登っていく。

 自分とアイツで一体、何が違うのか? その理由が知りたくて相手に尋ねてみても、こちらが求めているような答えは返ってきません。「別に大したことはしてないよ」と言われるのがほとんどです。

 しかし、彼らの話をよくよく聞いてみると、実は絶え間ない努力をしていることがわかります。自分よりはるかに勉強しているし、行動しているし、節制しています。こちらが聞くだけで尻込みしてしまうような生活を、相手は当たり前に実行しているのです。

「あの人は、なぜ頑張れるのか?」

「自分はなぜ、こんなにも不甲斐ないのか?」

 その理由は心の仕組みにあります。

 人間の心には「美意識」と「本能的欲求」があります。美意識は「好き」「情熱」「継続」に関わっています。一方、本能的欲求は「食欲」「性欲」「群欲(人と交わりたいという欲求)」といったものが含まれます。

 美意識から生まれる欲求は継続的で、将来のビジョンに繋がります。いい大学に入りたい。いい会社に入りたい。漫画家になりたい。ミュージシャンになりたい。起業して成功したい。幸せな家庭を築きたい。キレイになりたい。美しくなりたい。といったものが挙げられます。

 それに対し本能的な欲求は散発的です。「つい食べてしまった」「つい飲んでしまった」「つい遊んでしまった」など、「つい」という言葉が付いて、しかも後で悔やむようなものがほとんどです。

 人間の心では、この2種類の欲求が常にせめぎ合っています。「いい大学に入りたい。勉強しなきゃ」と思いつつ、つい遊んでしまう。「キレイになりたい。ダイエットしなきゃ」と思っているのに、つい間食してしまう。

 私たちはこの矛盾に「自分はどうしてこんなにダメ人間なんだろう」と苦しみます。しかし、それは不思議でもなんでありません。もともと人間には美意識と本能の両方があります。矛盾する欲求を抱えるのが人間という生き物なのです。

 では、どうすればその矛盾を解消し、自分が理想とする生活に近づけるのか。それには美意識を増大させ、本能的欲求を減少させるしかありません。

 美意識は磨くには、まず休日の過ごし方が大切です。美術館、コンサートホール、自然公園、あるいはオシャレな喫茶店。せわしない日常から距離を置いて、自分自身と向き合う時間をつくりましょう。すると、そもそも何をやりたいのか、今の自分はそこに向かっているのがわかってきます。

 いま私たちは「どうすればうまくいくのか?」という方法論に囚われ、心の余裕をなくしがちです。理想の実現には継続が不可欠ですが、方法論だけだと自分を信じきれずに、どうしても途中で方針転換してしまいます。あれこれ副業に手を出してしまうのは、その典型です。

 では、本能的欲求の方はどうでしょう? 先に書いたようにこちらは「つい○○してしまった」というケースがほとんどです。これはつまり、誰かに欲求を喚起させられている、ということです。

 私たちの生活は常にマーケティングをしかけられています。テレビをつければCMが、コンビニに行けば食品と雑誌が、スマホを開けばゲームとポルノが、どこにいても浴びせかけるよう欲求を刺激してきます。

 私は食事やアルコール、セックスやゲームといった欲求が悪いとは思いません。東大生もゲームで遊ぶし、スタイルをキープしている女性もケーキを食べます。しかし、それがその人の理想を脅かしたりはしません。こうした機会や時間は、ほどほどに調整する必要があります。

 私たちは本能的欲求に流された時に後悔するばかりです。「また食べてしまった」「また飲んでしまった」「また遊びほうけてしまった」。しかし、そうした後悔は何の足しにもなりません。必要なのは反省と行動修正です。

 美意識を磨いていても最初のうちは、目に見える効果はないかもしれません。しかしコツコツと続けていれば、その暮らしから「自分はこうするんだ」というスタイルが生まれてきます。その時、あなたは他の誰かから「どうしてそんなに頑張れるの?」と尋ねられる立場になっているでしょう。そして、それこそが「頑張れる人たちが当たり前に頑張れる理由」なのです。

【佐々木】

コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」

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最終更新:6/18(日) 9:00
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