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セックス、ドリンク&スポーツカー?──楽しめるクルマが欲しい

6/19(月) 21:02配信

GQ JAPAN

このタイトル、英国の著名なデザイン史家の著作のパクリです。クルマと社会の交差点にある「クルマ文化」にストップかゴーの判定を下す好評連載。今回のテーマは“やっぱり乗りたい”スポーツカーについて。

【フォトギャラリー:古今東西のスポーツカーのコンセプトモデルを紹介】

■人間のDNAとスポーツカーの関係

売れるクルマにはお国柄があるようだ。米国はトラック(SUVのこと)、韓国は大きなサイズのクルマ、日本だとご存知のようにミニバン。休日の高速道路のサービスエリアに行くと、どうやって自分のクルマを見分けているのか不思議なほど、同種のミニバンが駐車スペースに並ぶ。

実用的な道具として、ミニバンという選択は大変合理的である。サーフィンだってステーションワゴンでなく、ハイエースのほうが何かと便利なのだ。そんな時代のなかで、いまスポーツカーはどうなっているんだろう? スポーツカーが嫌いというひとは、そうそういない……はず。

幼稚園児でもフェラーリやランボルギーニを見ると目を輝かせる。あのスタイルは人間のDNAと関わりがあるはずだ、とぼくはにらんでいる。直感的に“いい!”と感じるカタチが世の中には存在しているように思う。絶対的な審美観とでもいうのか。不思議なものだ。

スポーツカーについても、この普遍的な審美観が作用するのではないだろうか。低い車高、大径の車輪、野太い排気音、官能的な車体のカーブ……。理由はいろいろ考えられる。そんなスポーツカーだけに、バブルの頃はホンダ NSXやユーノス ロードスターなどが大ヒットした。といっても今は昔。昨今スポーツカーは “メーカーの良心”と言われる存在に……。

良心とは大して売れない、の言い換えである。売れなくてもスポーツカーの火を絶やしてしまってはクルマメーカーのこけんに関わる?

そんな心意気で作っている感すらあるのが、いまのスポーツカーなのだ。でもトヨタ自動車の部長は、先日のルマン24時間レースに向けての記者会見の席上で「レーシングカーのハイブリッド技術を活かしてスポーツカーを作ります」と公言している。

たしかに日本のメーカーは頑張っている。トヨタ 86、マツダ ロードスター、ホンダ NSXとS660、ダイハツ コペン、それに日産 GT-Rと、すらすら思いつく。価格でみると上はホンダ NSX(2370万円)や日産 GT-R(Track edition engineered by nismoだと1369万9800円)。下はコペン(185万2200円)と幅も広い。

スポーツカーという“無駄”にこれだけ力を入れているのだから、日本はクルマ文化大国だ。文化は日常の役に立たないけれど、文化がないとひとは生きていられない。

そこにあってポルシェが意外な状況に陥っていると聞いた。

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最終更新:6/19(月) 21:02
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