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地理的表示保護制度の活用で地方創生

6/19(月) 14:59配信

オルタナ

地方創生では関係者連携で地域資源を掘り起こし、制度も活用してブランド化することが重要だ。政府方針でも触れている、消費者の需要に応じた商品を生産・供給するという発想で「需要と供給をつなぐバリューチェーン」の構築にも役立つ。地理的表示保護制度によるブランド保護をご紹介したい。(伊藤園常務執行役員=笹谷 秀光)

地理的表示保護制度によるブランド保護

この標章「GIマーク」(GIはGeographical Indications の略)をご存じであろうか。

これは地域に根付いた農林水産物等のブランド産品の名称を保護する地理的表示保護制度のマークだ。大きな日輪を背負った富士山と水面をモチーフに、日本国旗の日輪の色である赤や伝統・格式を感じる金色を使用し、日本らしさを表現している。

農林水産物等のブランドというと、世界ではフランスの中東部ブレス地方の「ブレス鶏」が有名だ。伝統的な方法で飼養され高いブランド力を持ち、有名3つ星レストランでも使われ、「価格が高い」ところがポイントだ。この他、EUではパルマハム、ゴルゴンゾーラチーズなども有名である。EUでは地理的表示を保護する制度により、これらのブランド産品の名称が保護されている。

日本では、特定農林水産物等の名称の保護に関する法律(地理的表示法)により「地理的表示保護制度」が2015年6月から始まり2年経ち2017年5月時点で35産品が登録されている。「神戸ビーフ」(兵庫県)、「夕張メロン」(北海道)、「市田柿」(長野県)などだ。

農林水産省のホームページに登録の最新情報が載っている。(http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/index.html)

これは、品質等の特性が地域と結び付きのある産品の名称を知的財産として登録し、保護する制度である。登録された名称とともに国が定めたマークを貼り付けることで、真正な地理的表示産品であることが分かるようになり、模倣品等と判別することができる。日本には、特別な生産方法や気候・風土・土壌等の生産地の特性により、高い品質と評価を得ている産品が多く存在する。

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最終更新:6/19(月) 14:59
オルタナ

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