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日曜日の朝は教会かカジノへ、アメリカンなキリスト教信仰(後半)

6/19(月) 12:32配信

Wedge

(2016.4.6.~5.21 45日間 総費用47万円〈航空券含む〉)

再び日曜の朝は教会番組(承前)

 5月1日(日)。朝起きてテレビをつけると教会番組をやっている。ハイカラージャケットを粋に着こなしているイケメンの説教師が笑いあり涙ありの名調子で聴衆を魅了している。カトリック司祭のような式服を着用していないところを見るとやはりプロテスタント系教会番組なのであろう。

 一つ気づいたことがある。教会の礼拝で説教しているのは男性だけである。考えてみると過去38年の海外経験において礼拝で女性が説教をするのは見たことも聞いたこともない。女性の社会進出先進国である米国でも教会の説法だけは女子禁制の世界なのだろうか。

 しかも米国の教会やテレビを見る限りイケメン系(good looking guy)が多いようだ。やはりエンターテイメント的効果を狙っているのであろうか。

テレビ現場中継、完全実況のギリシア正教の日曜礼拝

 ふと地中海島巡りの旅(Islands hopping)で見たギリシア正教の日曜礼拝を思い出した。ロードス島、クレタ島で数回日曜礼拝のテレビ中継を見た。ギリシアでは南欧のカトリック教会と異なり現代でも日曜礼拝は盛況である。

 しかし米国と真逆の雰囲気だ。厳かで壮麗である。まず数台のカメラは固定されており退屈なほどカメラワークは限定されている。大僧正以下全員が古式豊かな拝礼服や飾り帽子を着用して厳かに式次第が進行する。蝋燭に火を点けたり、お香を焚いた大きなボールを歩きながら会衆に振りかけたり、なにやら経典を取り出して読み上げたり粛々かつ延々と続く。

 思うにギリシア正教、カトリック、チベット仏教、ラマ教、大乗仏教、イスラム教、神道、ヒンズー教など知っている限りの宗教上の礼拝集会と比較してアメリカの日曜礼拝は極めて異色だ。なぜアメリカにエンターテインメント的日曜礼拝が根付いてきたのだろうか。

ロサンゼルス近郊の洗礼派教会では

 5月16日(月)。San Bernardinoはロス近郊の小都市である。閑静な住宅街を走っていたら教会があったので休憩がてら見学。Sunrise Churchというバプティスト教会である。

 ちょうど教会のスタッフが食堂でランチをしていた。食事を終えた黒人のスタッフ、ジョンが教会を案内してくれた。Sunrise Churchはこの地区に6つの教会があり専従スタッフだけで30人という。30人がボランティアではなく教会から報酬を得てフルタイムで働いている。

 教会内部は広く、体育館がありバスケットボール、バレーボール、卓球などができる。年代別に教会チームが幾つもある。土日に大規模な礼拝をする大ホールは収容人員1500人と中規模コンサートホール並みである。最新鋭の音響照明装置がありオペレーションルームもある。

 土日の礼拝(Weekend Service)は1日2回計4回、毎週ここの教会だけでも合計5000人~6000人が参列する。教会の調査では参加者の過半数は高校生から30歳以下の若者であるという。若年層が教会を支えているという現実。ヨーロッパで若者の教会離れが当たり前になっている状況と比較すると信じられない数字だ。

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最終更新:6/19(月) 12:32
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