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柴崎岳、1部昇格へ王手のゴール。お祭り騒ぎにも一人、決勝へ準備開始

6/19(月) 17:58配信

webスポルティーバ

 6月18日、エリオドロ・ロドリゲス・ロペススタジアムで行なわれたリーガエスパニョーラ・プリメーラ(1部)プレーオフ準決勝第2戦、テネリフェ対カディスは、日本人MF柴崎岳のゴールで1-0と、ホームチームがリードして90分が終了。第1戦は1-0でカディスが勝っているため延長戦に突入したが、30分の戦いでは得点が生まれず、プレーオフ規約により、シーズン中の順位が上位のテネリフェが決勝へと駒を進めた。

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 主審が試合終了のホイッスルを鳴り響かせると、テネリフェのホームスタジアムのピッチには、まるでプリメーラ昇格を決めたかのように多くのサポーターが流れ込み、決勝進出の立役者たちのもとへと駆けつけた。

 もちろん、この試合で唯一のゴールを決めた柴崎のもとにも多くのテネリフェサポーターが駆け寄り、取り出したスマートフォンで写真撮影を始めるなど、もみくちゃにされた。柴崎は今や、テネリフェのアイドルのひとりとして認められる存在となっている。

 ゴールが生まれたのは34分。右サイドを崩したテネリフェは、カマラのパスをうけたキャプテンのスソがカディス陣内奥深くに侵入し、中へグラウンダーのクロスを送る。このボールはGKに当たって軌道を変え、混戦を抜け出しファーサイドで待ち構えていた背番号20番の前に転がり続けた。

「何も考えなかったですね。ニアだったり、中にはたくさん人がいたので、こぼれ球というか、流れを待っていたら、うまくきたので、決められてよかったです」

 ダイレクトに合わせると、ボールはカバーに入ったカディスDFの届かないコースへ飛び、ネットを揺らす。その瞬間、怒号にも近い大きな歓声がスタジアムを包んでいた。レアル・マドリードから2点を決めたタレントを信じていたテネリフェサポーターたちは、喜びを爆発させた。隣の記者ブースにいたスペイン人記者も記者席の前に座るサポーターも「ガクのゴールを見たか、おい」と言わんばかりに、日本人記者に向けてガッツポーズを見せた。

 もっとも当の本人は、ネットが揺れ、主審がゴールを認める笛を鳴らすと、振り向きざまに小さなガッツポーズを見せただけだった。その姿はいたって冷静で、クールな印象を与えた。

 ゴールの後、一番に柴崎のもとへ駆けつけたアイトール・サンスは、試合後のミックスゾーンで柴崎について聞かれると、「満足しているだろうけど、日本人はああいった感じだから(笑)」と語り、地元メディアを笑わせた。欧州の中でも特に喜びをすぐに爆発させるスペイン人とは違い、感情をあまり外に出さない日本人選手に対しての皮肉めいたジョークにも聞こえるが、それは決してネガティブなものではない。

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