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ドア越しの会話のみでも夫に感謝!?家庭内別居でも、妻が自由でハッピーなワケは?

6/19(月) 20:10配信

ESSE-online

家庭内別居という言葉が生まれて久しいですが、その内情はじつにさまざまな模様。修復不能となった夫婦関係に絶望する人もいれば、「自由でハッピー」とポジティブに考える人も。愛はなくても「人としての夫に感謝」というスタンスで、家庭内別居していても人生にワクワク、という主婦にESSEが詳しく話を聞いてみました。

よりよい子育てのために選んだ仮面夫婦という生き方。悔いはありません

語ってくれた主婦:浜田真由子さん(仮名) 静岡県・45歳
家族構成 夫45歳、長男18歳、長女15歳
結婚年数 18年
家庭内別居期間 約3年

なににつけても実家優先で親の言いなりに動く夫に嫌気がさしたのは、結婚後まもなくのことです。夫の家は家族で商売をやっていて両親ともに忙しく、夫はほとんど義母に手をかけてもらうことなく育ったようでした。そのせいか、「おはよう」や「ただいま」のあいさつをする習慣がないし、家族で食卓を囲み、団らんの時間をもつということの価値もわからない。私がそれはおかしいと指摘しても耳を貸しません。親の機嫌を損ねないようにすることに夢中で、休みとなれば、家族で出かけるよりも実家に顔を出したがる。万事がこの調子でした。

子どもができてからは、あなたは「実家の息子」ではなく「この子の父親」なのだから、もっと私たちを見てほしい、と頼んだのですが、親の言いなりになることを当たり前だと思って生きてきた夫には、私がなにを問題にしているのかさえ伝わりません。

それで、いつの頃からか、この人を変えることは無理だ、とはっきり自覚するようになりました。そして、気づいたのです。自分が是が非でもやるべきは、子どもたちをこの人たちの影響から守ることだと。夫を変えようとするような不毛な努力はせずに、いい子育てをすることに力を傾けよう。期限は成人するまで。家族でいるために、演技でもなんでもいいから取り繕おうと思いました。

●いい孫を育ててくれたと嫁としての評価はアップ

以来、夫とは気持ちを通わせることのないまま十数年ともに暮らしてきました。除々に夫婦の距離ができ、会話はドア越しに事務的なやりとりをするだけ。夫は家でいっさいものを食べず、寝室も別。家庭内別居の状態になり、それが3年近く続いています。

でもこの状態、けっして周りが思うような「大変な状態」ではありません。どちらかといえば私の毎日は、豊かで自由でハッピー。確かに、夫との間は完全に冷えきっています。でも、愛はなくても夫には十分以上の収入がある。それに加え、夫は暴言を吐いたり暴力をふるったりするわけではありません。つまり、離婚するより、仮面夫婦のままでいる方が、はるかにいい環境で子育てができるのです。子どもを大切にする、この一点さえ守れるなら、夫婦の会話なんてなくてもまったく困らない。

今となっては、夫に対しては経済的な側面から子育てを助けてくれている人として、感謝の気持ちが強いです。私の子育てはまだ道半ばですが、それぞれ伸びやかに成長しつつあり、がんばってきて本当によかったと思います。

夫はよく子どもたちを連れて実家に行くのですが、義父母は孫がかわいくてかわいくてたまらない様子。「こんなにいい孫を育ててくれた」と、かつては最悪の嫁だったはずの私の評価まではね上がってしまいました。

離婚せずに仮面夫婦として生きることを選んだことに、悔いはひとつもありません。子どもたちのこれからの人生にワクワクしながら、これからもハッピーに生きていきたいと思います。

<取材・文/ESSE編集部>

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最終更新:6/19(月) 20:10
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