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「ガテン女子向けタオル」が画期的な理由 実は男女で「汗の拭き方」に差あり

6/19(月) 12:00配信

日経トレンディネット

 前回の記事「建設女子の招き猫となれ キティの工具袋に秘めた思い」で取り上げたガテン女子向けの工具袋は、袋にあしらったハローキティ柄と、体に負担の少ない軽さがポイントだった。ガテン女子にフィーチャーした新商品は、これ以外にも続々と登場している。

【関連画像】建設現場などで作業する女性向けに発売された「現場タオル」。実売価格は2枚入りで500円前後

 今回は、現場で作業する女性向けに開発されたタオルに注目したい。発売元の重光商事は、企画段階で聞き取り調査を行い、現場で汗を拭う女性ならではのニーズに着想を得たという。「これまでに例がない斬新な形状」と担当者が自負するタオルだ。ガテン女子向けのタオルって、一般のタオルと何が違うのか?

●女性作業員の“汗の拭き方”を語る言葉が開発のヒントになった

 ガテン女子向けの「現場タオル」を開発した重光商事は、企画と卸売りを営む石川県金沢市のタオル問屋だ。業務用やノベルティ用を主力に約600種類の商品をラインアップし、国内におけるタオルの年間消費量10万トンのうち約4000トンを販売する。それだけ多くの商品を扱いながら、「女性向けに開発したタオルは唯一これだけ」というからレアな位置付けではある。

 というのも、“女性向けのタオル”というコンセプトは、現場での聞き取りから期せずして生まれた。ホームセンターへの販路拡大を狙い、職人ユーザーが多いワーク系業界向けの画期的な新商品を作ろうと、建設会社や住宅メーカーでヒヤリングを行い、同席した女性作業員のこんな言葉がきっかけになったのだという。

 「作業現場で汗を拭くときは、ハンカチを出して押し拭きをするんです」

 この「汗の拭き方」を大方の女性が聞いても驚きはない。ああ、そうね、と思う。だが、男性の担当者は「そりゃ面倒だな……」と感じたそうだ。「オトコの職人は、滴り落ちる汗を作業服の袖や襟でガシガシ拭きますが、女の人は日焼け止めやお化粧を塗っているから、押すように拭くらしいんですよ。汗を拭くたびに、いちいちハンカチをポケットから取り出すのは不便だと感じました」。こう話す営業部の紺谷 晋さんは、近ごろ「ドボジョ」(土木女子)が話題になるなど、ガテン女子への関心が高まりつつある現状も知った。そして、同社のホームセンター担当者らは「汗をかいて頑張る女性のニーズに応えるタオル」の開発を思いつく。

 そこから開発が始まった。女性のクレーン操作技術者、施工技術者、現場監督らとヒアリングを重ねると、大まかな要望は3つ。「薄くて軽い」「柔らかくて肌触りが良い」「水分をしっかり吸収する」、これらの機能を現場タオルに盛り込むことにした。

 ここまでは普通のタオルと何ら変わらない。違うのはその構造である。

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