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小沢一郎氏 野党は人数少ないから荒っぽいやり方は仕方ない

6/20(火) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 今国会ほど「野党の存在価値」が問われたことがあっただろうか。野党は政権をチェックする責任をどこまで果たし得たか。総理が国政の節度を失ない、野党に追及能力がなければ、為政者による政治の私物化はエスカレートし、民主政治は機能不全に陥る。

 初当選以来24人の総理に仕え、あるいは野党のトップとして対峙してきた小沢一郎氏(自由党代表)に、「総理とは何か」「野党とは何か」を問うた。

◆聞き手/武冨薫(政治ジャーナリスト)

──総理の権力ということでいえば、民主党政権が終わった後、鳩山由紀夫・元首相が、「総理が方針を示せばみんな従うものだと思っていたが、誰も自分の考えに従ってくれなかった」と語ったことがある。総理に法的に与えられる権力と、それを行使できるかは人によって違う。その差はどこから生まれるのか。

小沢:総理大臣の権力は非常に大きいが、総理一人で何でもできるわけではない。やはり人を使わなければ。そのためには人を説得するだけの力が必要だ。自民党の総裁・総理は、長い時間をかけて人間関係を培い、兵を養った人がなってきた。ポッと出てきた者が「総理の言うことに従え」と命じたところで、誰も聞かない。

──逆にいえば、当時の自民党には総理・総裁に物を言える伝統があった。中曽根(康弘)総理もあなたにさんざん批判された。

小沢:僕は“反主流派”だった(笑い)。

──現在の自民党には、総理に意見できる議員がいない。小選挙区制の導入以降、選挙の公認権を持つ総裁・執行部に逆らえなくなった。

小沢:いや、それは本質的な問題ではない。確かに、地盤を固めきれていない1、2回生議員は執行部の顔色を窺わなければならないだろうが、例えば谷垣禎一君や石破茂君はじめ、党の公認がなくても選挙で当選する力を持っている議員は今の自民党に何人もいる。選挙区の有権者が支持してくれれば何も怖くない。総裁が相手でも自分の筋を通せるはずです。それなのに黙ってしまうから駄目なんだ。

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