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その「休息」で疲れは取れない。知っておきたい原因、「自律神経」の乱れ。

6/20(火) 8:00配信

BEST TIMES

自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏が6月に上梓した、最新刊『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベスト新書)が好評だ。順天堂大学医学部教授として患者さんの治療にあたるだけでなく、プロスポーツ選手や一流アーティストのコンディショニングにも関わる超多忙な、小林先生に「休み方」を聞く。

交感神経も副交感神経も高い状態が理想

──前回に引き続き、ストレスと自律神経の関係についてお話を伺います。そもそも「自律神経が乱れる」というのはどういうことなのでしょう? 

 自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、この両者がバランスを取り合って一日のリズムをつくってくれています。

 たとえば、睡眠中は副交感神経が優位だったのが、朝になると交感神経が優位になり始め、やがて目が覚めます。午前中は交感神経が上がって活動的に、午後になると副交感神経が上がり始め、夕方には逆転し、リラックス状態に入るという具合です。

 こうしたリズムを「日内変動」と言いますが、ストレスによって自律神経が乱れると、夜になっても交感神経が高いままで眠れないということが起きるのです。

──夜には交感神経が弱まらなければいけないのですね? 

 いえ、そこがちょっと違うんです。「交感神経と副交感神経はシーソーのような関係であり、どちらかの機能が高ければ一方は低くなるべき」と考える人が多いのですが、そうではありません。両方とも高く維持されている状態が理想です。

 自動車にたとえると、興奮や活動を促す交感神経はアクセル、リラックスや安定を促す副交感神経はブレーキだと考えることができます。

 性能のいい車は、アクセルもブレーキもよく働くでしょう? 人間の体もそれと同じで、交感神経も副交感神経もよく働いてくれなくては困るのです。

 ところが、男性で三〇歳、女性で四〇歳を過ぎたあたりから、副交感神経の働きががくんと落ちます。そのため、どうしても交感神経優位の状態になり、イライラして「休めていない」感覚が強くなります。

 だから、三〇歳を過ぎた人の「休息」とは、副交感神経の働きを取り戻し、自律神経のバランスを整えることがとても重要なんですね。

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