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あの金メダリストも立場が危うい?女子レスリングに新星が続々登場

6/20(火) 11:44配信

webスポルティーバ

 2004年アテネと2008年北京は伊調千春が2大会連続で銀メダル、2012年のロンドンでは小原日登美が金メダル、そして2016年のリオデジャネイロでは登坂絵莉(とうさか・えり/東新住建)が金メダルを奪取――。オリンピック4大会すべてにおいて、女子48キロ級は日本がメダルを死守してきた絶対的階級だ。

【写真】吉田沙保里の夏合宿「着いた瞬間から帰りたい」

 6月18日、東京・代々木国立競技場・第2体育館にて「明治杯全日本選抜選手権」が行なわれた。女子レスリング王国ニッポンが誇る最軽量級を制したのは、高校3年生・17歳の須崎優衣(すさき・ゆい/JOCエリートアカデミー/安部学院高)。昨年に続いて大会2連覇を達成するとともに、今年8月にフランス・パリで開催される世界選手権への出場権をほぼ手中にした。

 小学校5年生だった2010年以降、須崎が国内外で敗れたのは1試合のみ。それも高校1年のとき、初めてシニア大会に出場した2015年全日本選手権で7歳年上の入江ゆき(自衛隊体育学校)に挑んだ決勝戦だけだ。その入江にも、翌年の全日本選抜決勝では7-3でリベンジを果たしている。
 
 須崎の最大の武器は、なんといってもスピード。高速タックルでオリンピック3連覇を果たした女王・吉田沙保里(志学館大副学長)も「スピードは私よりある」と絶賛するほどだ。

 スピードは特にタックルで強みを発揮するが、須崎の場合は反応の速さに加えて、相手がタックルに入ってきても素速いバックステップで足にも触らせない。しかも、この1年は日本代表コーチでもある吉村祥子エリートアカデミーコーチのもとで、下半身を徹底的に強化。より低く構えられるようになってディフェンス力がさらにアップしたことにより、今大会では3試合とも失点ゼロの完封勝ちを収めた。吉村コーチも「完璧に防御しながらも、技を繰り出せるようになった。タックルだけでなく、ポイントを獲れる強みが増えている」と、須崎の成長ぶりを認めている。

 また、エリートアカデミー・レスリング監督として須崎を中学2年から指導してきた菅芳松(すが・よしまつ)日本協会事務局長は「体幹、足腰が強く、パワーもある。まるで伊調馨(いちょう・かおり/ALSOK)の若いときのようだ」と評する。

 日本レスリング界で現役のエリートアカデミー生が世界選手権に出場するのは初の出来事。そこで金メダルを獲得して2020年の東京オリンピックにつなげたいところだが、須崎にはやらなければならないことがもうひとつある。それは「打倒・登坂絵莉」だ。

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