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旭山動物園の展示施設は昔と今でこんなに変わったんです

6/21(水) 15:00配信

東京ウォーカー

今年2017年7月1日で開園50周年を迎える旭山動物園。今では、動物本来の動きを引き出し、生き生きとした姿が見られる「行動展示」が有名ですが、この展示方法を取り入れ始めたのは1997年の「ととりの村」から。今回は、旭山動物園の展示がどう変わったか、今と昔を比べてみましょう!

旭山動物園/開園当時の総合動物舎。アジアゾウやシマウマがいるのが分かる

■ 過去には遊園地や、ゾウなどがいた総合動物舎が坂の上にあった

開園当時のパンフレットにある園内マップがこちら。正門から入って左手側には遊園地がありますが、老朽化などの理由で2007年に廃止。現在、遊園地があった場所には「きりん舎・かば館」がオープンしています(2013年11月)。

では、それまでキリンやカバがどこにいたのかというと、昔の園内マップで見たところの坂の上、総合動物舎という場所。現在の「動物図書館」そば、エゾタヌキが展示されている施設周辺です。

ゾウもいたんですね。カバやマサイキリンのほか、シマウマ、ダチョウ、カンガルーを展示していたとのこと。

当時、カバはプールと陸地、キリンは砂地の地面のあるところで展示されていたそう。人間からの距離は近いですが、高い柵があったんですね。

総合動物舎はこのあと改築され、キリンがカバの放飼場を覗くことができたり、2006年にマルミミゾウが死亡するまでは、ゾウとペリカンの共生展示も行われていたんです。

現在の「きりん舎」の放飼場の広さは、総合動物舎の2倍。キリンの歩幅の広さ、走るとスローモーションのように見える姿なども観察できるようになりました。

■ 昔のペンギン舎は陸地とプールのみのシンプルな作り

2017年現在、計4種類のペンギンを飼育していますが、開園当時にいたのはフンボルトペンギンのみ。施設も、陸地とプールのみのシンプルな作りになっています。ペンギンが飛ぶように泳ぐ「水中トンネル」を備えた現在の「ぺんぎん館」は、2000年オープン。施設の場所はほぼ変わりませんが、展示方法が同じ動物園とは思えないほど変化を遂げていますね。

■ 1977(昭和52)年のホッキョクグマ舎はプールと階段状の陸地で構成

人気のホッキョクグマですが、実は開園当時はいなかったそう。やってきたのは開園2年目。その後、総合動物舎そばの猛獣舎で暮らしていましたが、開園10周年目の1977(昭和52)年に「ホッキョクグマ舎」が完成、2002年に現在の「ほっきょくぐま館」が出来るまでそこで暮らしていたようです。ちなみに、昔の「ホッキョクグマ舎」があったのは現在の「くもざる・かぴばら館」の場所。「くもざる・かぴばら館」はホッキョクグマ舎を改修し出来た施設なんです。

現在の「ほっきょくぐま館」には巨大プールを備える放飼場と、堀を利用した柵のない放飼場があり、プールでは泳ぐ姿が間近に見られ、放飼場に設置された「シールズアイ」というカプセルからは放飼場のようすをホッキョクグマの足もとから覗くこともできます。

■ コンクリートの床の上でのみ展示されていたライオンとトラ

1998(平成10)年に完成した現在の「もうじゅう館」は、せり出した檻の下から手足を観察できたり、木に登ってくつろぐようすを2階から見られたり、小窓を使って間近に迫力を感じられたりと、さまざまな見方ができますが、昔はとてもシンプルな作り。人間の目の高さから檻越しに観察する、というものでした。

50年前と比べると、かなり展示方法が変わった旭山動物園。動物本来の生息環境に合わせた放飼場作り、動物本来の動きを発揮できるような施設作りがされてきたんですねぇ。今だからこそ見られる動物の生き生きとした姿を、50周年に合わせて見に行ってみてくださいね。

※写真提供:旭川市旭山動物園

【北海道ウォーカー/出村聖子】

最終更新:6/21(水) 15:00
東京ウォーカー

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