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エクササイズするなら空腹時?それとも何か食べるべき?

6/21(水) 0:20配信

ハーパーズ バザー・オンライン

ワークアウトの前に何を食べるか、というより、何か食べるべきなのかという判断をするのは難しいもの。科学者たちは、空腹でエクササイズしたほうが、体内の脂肪変化を「より有利に促進する」と言う。

イギリスのバース大学のチームが、ボランティアの10人の肥満男性を調査した。彼らは、60%の酸素消費量で60分間のウォーキングを、1回目は空腹時に、2回目は高カロリーで炭水化物たっぷりの朝食を食べてから2時間後に行った。

リサーチャーは、空腹時と朝食後それぞれの血液サンプルを採り、ウォーキング後にも再度、採取した。また、ウォーキング直前と、1時間後の脂肪組織(adipose)も採取。

その結果、エクササイズ後に、2つの遺伝子(PDK4とHSL)の発現が空腹の場合には著しく増え、一方、高カロリーの朝食を食べた後は減少していることがわかった。

この研究の著者の一人ディラン・トンプソン博士は、脂肪組織はしばしば競い合うと説明する。食事の後は食べたものに反応するのに忙しく、「この状態でエクササイズしても、脂肪繊維がいつもと同じように有益な変化をするよう刺激しないのです。ということは、空腹時のほうが脂肪繊維により有益な変化をもたらすと見られ、長期的な健康にも役立つのです」

この調査は過去になされた研究を裏付けるものではあるが、サンプルとしたのは肥満男性だけだった点には注意が必要だ。

専門家はどう考える?

フィットネス・エキスパートのローラ・ウィリアムズとジェイムズ・ファーマーに、エクササイズ前に食べるべきか否か、聞いてみた。

ローラは、エクササイズによると言う。もし、かなりハードなワークアウト、あるいは長時間のワークアウトをするなら、食べたほうが目眩を起こさないですむ。

「空腹時にエクササイズしたほうが脂肪燃焼を高めるとか増進すると言われていますが、賛否両論ありますね。大雑把に言うと、やろうとしているワークアウトのタイプによります。もし、激しいセッションに参加するなら、そのための燃料を体内に蓄えておくことが必要で、激しさを持続していくことができるので、空腹時よりもより多くのカロリーを燃焼することになります。でも、活発にウォーキングするなど、それほど激しくないワークアウトであれば、空腹の状態でやってみてください。ただし、目まいがしたり、調子がよくないと感じたりしたら、止めることを忘れずに」

ファーマーは、シンプルに考えて、自分のニーズに注意を払うことが大切と、付け加える。
「エクササイズ前に食べるか食べないかについての議論が絶えませんが、空腹のほうがワークアウト時により多くの脂肪を燃やすけれど、食後だと、空腹時と比べて、24時間以内の脂肪の酸化をより高めるという研究結果が出ています。

最良の“状態”とは、自分のライフスタイルに合い、ベストの状態でエクササイズできる時だと思います。もし、仕事の前の朝早い時間にトレーニングするなら、その前に食べて消化するのは難しい。となると、空腹の状態でトレーニングしたほうがいいということになります。もし、1日の遅い時間であれば、その前に十分消化できていますから、いい状態でトレーニングできます。

簡単に言えば、ある一定期間内に脂肪を減らすことだけを見た場合、あまり違いはないでしょう。あなたがトレーニングする時間に合い、気分をよくしてくれる状態を選ぶこと。あまり複雑に考えすぎないことです」

上記の研究は、『American Journal of Physiology Endocrinology andMetabolism』に掲載される前に出版された。

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