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英「タイムズ」の成功要因は、デジタル重視の編集方針:読者にとって有益なこととは?

6/21(水) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

英国の全国紙「タイムズ(The Times)」は、思いがけないモバイル収益を享受している。

タイムズの有料モバイルアプリの利用者数は、前年同時期と比べて30%増加。1回の訪問あたりのページ閲覧数は、前年比で3倍も多くなっているという。同社によると、アプリを介した平均ページビュー数は、昨年3月以来300%増加し、タブレットのトラフィックはこの間、悪影響を被っていないようだ。

これら数値の上昇は、コモディティ化されたオンラインニュースに足を引っ張られることを避け、デジタル版の更新を1日3回、朝9時、正午、夕方5時に行うことにしたタイムズ社の1年前の決断からはじまっている。記事の発行スケジュールだけがこの変化につながったわけではない。デザインに再び焦点を当てたことも重要な要素だ。モバイル上で見栄えするようにデザインされ、シンプルなユーザー体験を提供しているのである。

デザインと簡素化に焦点

「当時、我々のやり方は間違っていると考える者もいた。しかし、成功している。当初の指針は、読者ファースト、モバイルファーストをめさずというもので、この指針を役員室の大きなホワイトボードに私は書き出していた。我々は、メディアのコメンテーターたちが口出しすることは気にせずに、読者にとって有益なことをしたいと思っていた。そしてそれは上手くいっている」と、タイムズのデジタル責任者、アラン・ハンター氏は語った。

ハンター氏は具体的な数値を明らかにしなかったが、昨年におけるタブレットの成長はスマートフォンほどではないものの、「かなり高い」基本値からの30%上昇だと述べた。

スマートフォンアプリの記事そのものは、1日に数百の記事が公開されているWebサイトのそれと変わりがない。独占スクープと併せて提供されるコメントと分析が、成功しているフォーマットだ。しかし、デザインと簡素化に焦点を当てたことが、エンゲージメントを推進するうえで、とても重要だった。

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