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しくじる社長の「スーツは高級、メガネは汚い」

6/21(水) 18:12配信

日経BizGate

身だしなみに「教養」も表れる

 第一印象を左右するのは、名刺交換のやり方だけではありません。それも含めて、「身だしなみ」はやはりとても重要です。「身だしなみ」とは、『広辞苑』(第6版)によれば、(1)身の回りについての心がけ。頭髪や衣服を整え、言葉や態度をきちんとすること、(2)教養として、武芸・芸能などを身につけること――とあります。「社長の身だしなみ」としては、このどちらもチェックポイントになります。

 まずは、(1)から。服装は大事ですが、例えば、ITベンチャーの若い社長がTシャツ・ジーンズ姿で取材に現れても、そのことで私が「×」を付けることはありません。問題は、単なる「身繕い(=身なりを整えること)」と「身だしなみ」の違いです。これをわきまえているかどうか、が大切なのです。

 知り合いのある女性大学教授が舌鋒鋭く、「困った社長さん」たちの実像を喝破しています。この女性は大手シンクタンクの主任研究員から関西の大学教授に転じた方で、仕事柄、政財界に広いネットワークを持っています。彼女いわく、

 「アルマーニのスーツを着て、ロレックスの時計をつけているようなタイプの経営者に限って、いつもメガネが汚れている」

 要するに、辞書にある「心がけ」がそこに表れると言いたいのでしょう。決して高級ブランドに身を包むこと自体が悪いといっているのではなく、第三者は「立派な身なりにふさわしい人物かどうか」を細かく見ている。メガネの汚れに、その社長の人となりや普段の「心がけ」、さらには(2)の「教養」までもが透けて見えるということです。

 ITベンチャーの社長がジーンズで出てきても、それが普段通りであるならば、その人や会社の「素」の姿を探る手がかりにもなりますし、取材記者としてはむしろウェルカム。ただし、どんな格好をしていても清潔感は大切ですし、TPOをわきまえないファッションはもちろん「NG」です。

 それにしても、女性の目とは怖いものです。私もこの話を聞いて以降、取材に行く時(特に女性に会う時)は忘れずに、メガネをきれいに拭いてから出かけるように「心がけ」ています。

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最終更新:6/21(水) 18:12
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