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葛根湯のレシピが作られたのは1800年前!?今は医学部の必修科目!?あなたの知らない「漢方」の 事実

6/21(水) 17:01配信

OurAge

◆よく聞く「生薬」と「漢方」。この違いとは?
主に植物の根や皮、種、ほかに動物や鉱物等を加工した単一の素材で作られている「生薬」。この生薬を原則として2種類以上を組み合わせて作られているのが「漢方」だ。以下、漢方の歴史について、漢方・生薬に特化した世界で唯一の記念館「ツムラ漢方記念館」で取材した。

漢方薬には、必ず出典があるのをご存知だろうか。おなじみの「葛根湯」は、なんと1800年も前の中国の書物「傷寒論(しょうかんろん)」に生薬の配合比、服用の目安などまで書かれている。ちなみに、現存する日本最古の医書「医心方」は984年にまとめられたもので、この当時の日本は、まだ中国の医学をそのまま学んでいた。

◆「漢方」は日本独自の医学!?
5~6世紀頃に日本に伝わった中国起源の医学は、その後1,400年以上かけて日本で独自の発展をとげる。江戸時代に西洋医学がオランダから入り、これを「蘭方」と呼び、それまで日本で行われてきた中国起源の医学を「漢方」と名付けて区別をするようになったのが名称の由来。

江戸後期には華岡青州(はなおかせいしゅう)が、世界で初めて、麻酔を施し乳がん手術に成功している。その麻酔薬は、漢方の知識を利用し開発したものである。

◆今や必修化となった漢方医学教育
ところが残念なことに、明治時代に入ると、医師免許は西洋医学のみという制度が定められ、漢方医学は一時衰退してしまう。

その後、医師や薬剤師の働きかけにより昭和の後半に漢方が再び見直され、1967年には一部の漢方薬が保険適用されることとなった。

さらに2001年以降、医学部のカリキュラムで、漢方医学教育の必修化が進んだため、漢方に対する医師の見方も変わってきている。今や、「漢方」は医療に欠かせないものとなってきているのだ。

最終更新:6/21(水) 17:01
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