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“ライヴ・アイドル”シーンを牽引する大注目グループ「ヤなことそっとミュート」1周年記念イベントレビュー

6/21(水) 16:48配信

otoCoto

6月17日代官山UNITにてヤなことそっとミュート1周年イベント「YSM ONE」が行われた。結成1年ながら、いわゆる“ライヴ・アイドル”シーンを牽引する存在までとなった大注目のグループ、ヤなことそっとミュート。

90年代のグランジ/オルタナティヴを忠実に再現した優れた楽曲、そして、そんな轟音ロックにも負けない力強い歌声と切れ味鋭いダンスパフォーマンスで、アイドル・ファンのみならずバンド・ファン/洋楽ファンなど幅広い層から支持される女性4人組である。
この日は、そんな彼女たちのライヴデビュー1周年(正確には6月18日にライヴデビュー)を祝うために、多くのアーティストが駆けつけた。また、ライヴの合間には「DJ運営」と称される時間帯が設けられ、出演アーティストの運営スタッフがDJで会場を盛り上げたり、さらには1周年記念グッズやメンバーをイメージしたカレーが販売されたりなど、お祭り気分が演出されていた。

だが主役となったのは、もちろん各出演者のパフォーマンスだ。ドリーミーなエレポップを独特の“ゆるふわ”なトーンで歌う春野さ子。BELLRING少女ハート(通称「ベルハー」)の元メンバー、柳沢あやののソロプロジェクトで、ポップなオリジナル曲やベルハー曲を時にギター弾き語りも交えながら歌うCLOCK&BOTAN。ポスト・ロックやマス・ロックを基調とした複雑かつ緻密なサウンドの上で、4人のミドルティーンの少女たちが直向きに歌うsora tob sakana。そして、「サイケデリックトランスで踊り狂えるアイドル」を標榜する、元ベルハーのヨネコを中心とする6人組MIGMA SHELTER。

と、ここまで書いておきながら、実は筆者はその時間帯、楽屋でインタビュー取材を行なっており、これらのアクトは残念ながら観られなかった。

筆者がようやくフロアに赴くことができたのは、フィロソフィーのダンスから。
”FUNKY BUT CHIC”をコンセプトに掲げ、優れた楽曲と極めてハイレベルなパフォーマンスでアイドルファンのみならず音楽好きを魅了する女性4人組だ。そのサウンドは、ファンクを基調とするものの、ディスコ/ブギーからシティ・ポップ、スタジアムロックやエレポップに至るまで種々様々。彼女たちのライヴでは、そうした多様な楽曲の中からどれを選んでライヴに臨むのか、も大きな楽しみの一つである。

そしてこの日の1曲目は、ホール&オーツにオマージュを捧げたかのようなブルーアイドソウル「告白はサマー」。どちらかと言えば”陰性ロック”系アクトが並ぶ、いわばアウェー状態の中、これはなかなか大胆な選曲だ。続いて「コモンセンス・バスターズ」「好感度あげたい!」といったファンク・チューン、さらには「アイム・アフター・タイム」「すききらいアンチノミー」といった人気曲で畳み掛ける。あたかも「自分たちの主軸である“ファンク”でも、ロックに負けないぐらいフロアを沸かせることができる」とでも言わんばかりに。そして、ラストはなんと壮大なバラード曲「ジャスト・メモリーズ」。日向ハルの圧倒的な歌唱力を軸に展開するこの情感溢れるナンバーで、“沸きに来た”オーディエンスを力技で捩じ伏せたのがなんともカッコよかった。

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最終更新:6/21(水) 16:48
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