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スペインの知将がイラク戦に直言。「日本は主導権を捨てたのである」

6/21(水) 8:00配信

webスポルティーバ

「日本は全体として、セカンドボールへの意識を高める必要がある。ただ、それは選手のポジション的優位を高めることと同義。率直に言って、直前の(テストマッチ)シリア戦の内容を改善できなかった」

【写真】エチャリ氏のUAE&タイ戦の選手評は…

 ロシアワールドカップアジア最終予選、イラク戦の日本代表を分析したミケル・エチャリは端的に指摘している。

 エチャリは現在、バスク代表(FIFA非公認)監督を務める。リーガエスパニョーラの古豪、レアル・ソシエダで、20年近くに及び強化部長、育成部長、ヘッドコーチ、セカンドチーム監督、戦略担当などを歴任してきた。鋭い洞察力で「ミスター・パーフェクト」と呼ばれ、ホセバ・エチェベリア、ハビエル・デ・ペドロ、シャビ・アロンソら世界的選手を発掘。また、監督ライセンスを与える立場として、ファンマ・リージョ、ウナイ・エメリ、ガイスカ・ガリターノら指導者の”弟子”も多い。

「イラク戦は、リアクション重視の戦略だったのだろう。しかし、長谷部(誠)、香川(真司)の不在の影響が出たのか、速い攻撃は影を潜め、相手の優勢を許した」

 スペインの慧眼(けいがん)が、世界標準で見たハリルJAPANの実像を明らかにする。

「日本は4-2-3-1で試合をスタートしている。テストマッチのシリア戦は4-3-3だったが、こちらを選択せざるを得なかったということか。やはり、長谷部不在の影響があるだろう。

 序盤、2列目の本田(圭佑)、久保(裕也)、そしてトップ下の原口(元気)が連係。主導権を握り、相手に自由なプレーを許さない。トップの大迫(勇也)とボランチの遠藤(航)、井手口(陽介)が縦に軸を通し、イラクを自陣に入れなかった。

 右サイドを中心にコンビネーションが生まれる。本田が時間を作って、酒井(宏樹)がスペースに抜け出し、パスを受けるとゴールラインからニアポストに入った大迫のシュートをアシスト。さらに右サイドでボールを回してから大迫にくさびが入り、反転からボールがこぼれるも、エリア内で原口がシュートを放ち、これが右CKとなる。一連の攻撃は目を見張るものがあった」

 そして7分、そこで得た右CKを本田が左足でインスイングのボールを蹴り、ニアポストで大迫が沈める。

「大迫はいち早く落下点を予測し、ファーポストにヘディングを沈める、すばらしいゴールだった。日本は悪くないスタートを切ったと言える。イラクにプレーの質の高さを見せつけた」

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