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「雷が鳴ると梅雨が明ける」は本当か?気象予報士に聞いてみた

6/21(水) 7:20配信

@DIME

梅雨といえば雨が続き、ジメジメとうっとうしい季節。しかも空はいつも暗く、気が滅入るばかり。しかし、そんな梅雨も日本の風物詩の一つだ。梅雨は昔から日本人にとって身近なところにあった。そこで梅雨をもっとよく知るための豆知識を紹介する。気になる噂については、現役の気象予報士に聞いた。

■梅雨にまつわる数々の噂は本当なのか?

今回答えてくれた気象予報士は、秋田テレビ「AKTみんなのニュース」気象キャスターの津田 紗矢佳さんだ。

Q.「雷が鳴ると梅雨が明ける」といわれるが本当?

A.一般論として本当です。梅雨の主役「梅雨前線」は二つの性質の違う高気圧の境目です。一つは日本の北にある低温多湿な「オホーツク海高気圧」。もう一つは日本の南にある高温多湿な「太平洋高気圧」です。梅雨前線付近では、北と南からの湿潤な空気がぶつかって上昇気流が発生しており、日本に1か月半もの間、雨を降らせます。

梅雨の始めは、低温多湿なオホーツク海高気圧の勢力が強く、しとしと雨で肌寒い日が続きます。梅雨の終わりになると、夏の高気圧である太平洋高気圧が勢力を増し、雨のもととなる高温多湿な空気が前線に向かって流れ込むため、雷雲が発達しやすいのです。

梅雨末期には雷をともなった土砂降りの雨となるので、『雷が鳴ると梅雨が明ける』といわれます。

Q.同じ梅雨でも、関東と関西では雨の降り方が違うのはなぜ?

A.これもオホーツク海高気圧と太平洋高気圧に関係しています。梅雨にも性格があって、陽性と陰性といわれています。

陽性梅雨:西日本に多いタイプ。強い雨が降ったと思えば晴れの日もある変化の激しい梅雨。
陰性梅雨:東日本や北日本に多いタイプ。気温が低く、弱い雨や曇りの天気が続く梅雨。

東日本と北日本は低温多湿なオホーツク海高気圧の影響が及びやすいため陰性梅雨になりやすく、反対に西日本は高温多湿な太平洋高気圧の影響が及びやすいため陽性梅雨になりやすいとされています。

Q.なぜ北海道には梅雨がないの?

A.年によっては北海道へも梅雨前線が近づき、雨や曇りの天気が続くことがあります。これは「蝦夷梅雨(えぞつゆ)」と呼ばれています。ただし、その期間も1~2週間程度で、本州のように毎年あるわけではありませんし、決まった時期に発生するわけでもありません。そのため「北海道に梅雨はない」とされています。

Q.梅雨入りの日が、後で変わるというのは本当?

A.本当です。梅雨入りの日は、後になって変わることがあります。

6月に入ると、「○○地方が●日頃に梅雨入りしたとみられます」という発表が続々と行われますが、それはただの速報です。

実際に梅雨入りが確定するのは、梅雨の季節が終わってから。春から夏にかけて実際の天候経過を考慮した検討を行い、9月初めごろに「梅雨入り」と「梅雨明け」を統計値として確定させます。実際、2009年の東北北部の梅雨入りは、速報と統計値で1週間も違いがありました。

ただ、梅雨入りの速報があるからこそ、「大雨へ備えなければ」と私たちの防災意識が高まるのだと思います。「まさか」の事態にならないよう、「もしも」のために日頃から備えをしておくことが大切です。

(取材協力)
津田 紗矢佳(つだ さやか)さん

取材・文/石原亜香利

@DIME編集部

最終更新:6/21(水) 7:20
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