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【夫婦問題Q&A】フルタイムで働きたいが、子育てを理由に夫が反対しています [mi-mollet]

6/21(水) 14:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

リンゴジャムさんからの質問
Q. フルタイムで働きたいのですが子育てもあり、夫に反対されます。

パートでダブルワークをしていますが、フルタイムでもっと働きたいです。子供の習い事の送迎、小学校のこと、家事、のバランスを考えて今の働き方を選んだのですが、子供も小学5年と3年に成長し、自分自身の生き方を考えたとき、これでいいのかと迷いが出てきました。 フルタイムで働くことに主人は時期尚早だと反対し、せめて上が中学生になるまで待ってと言われます。主人の言うことも分かりますが、気持ちの折り合いがなかなかつきません。39歳で職を見つけることが容易いとは思っていませんが、チャレンジしたいのです。(39歳)

特別ゲスト たいきのパパさんの回答
A. 失った時間は取り戻せません。フルタイムで働きたいなら、早く動かれたほうがいいと思います。

これは純粋に僕個人の考えですが、夫は夫の生きたいように生きる、妻は妻の生きたいように生きる、というのが良いのではないかと思うのです。そんな二人に育てられた子供は、その姿を受け止めて育っていくだけ。決して母親が仕事に打ち込んでいたらダメになる、といったことはないと思います。むしろ両親が人生に満足していて、人生は楽しいと子供に語れる、それが一番大事なんじゃないかと、僕自身は思いながら子育てをしています。

……という考えもありまして、フルタイムで働きたいと思っていらっしゃるのなら早く動かれたほうが良い、と僕は思います。これは若いほうが就職に有利というより、「明日やりたいことをするのかやりたくないことをするのか」という究極のテーマのようなものもあります。たとえ上の子が中学に入って無事に就職できたとしても、今からそれまでの2年間は戻ってきません。スティーブ・ジョブズは「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私はやりたいだろうか?」と毎朝鏡の前で自分の顔に問いかけていたそうです。「NO」の日が何日も続くようなら、何かを変えなければならない、と彼は言っています。リンゴジャムさんも、これからの2年を気持ちの折り合いがつかないまま過ごしていいのか……ということを真剣に問うてみれば、自分の中で答えが見つかりやすくなるのではないでしょうか。

しかしながら夫は就職に反対しているとのこと。男の本音から言わせてもらいますと、夫の言い分を聞いていると、一生踏み出せなくなってしまうと思います。おそらく上の子が中学に入ったら、今度は「下の子が中学に入るまで」と言い出しますし、それが過ぎたら次は「上の子の高校受験が終わるまで」「下の子の受験まで」と、永遠に「あとちょっと」を繰り返すでしょう。でも目先の「あとちょっと」でも、合計したら数年。それは取り返しのつかない時間となってしまうはずです。

そこで夫を言いくるめる方法ですが、これは子供を巻き込んでしまうのが良いかと思います。フルタイムで働くことで子供にかけられる時間は当然減ることになると思いますが、まずは子供にそのことをきちんと説明されるのが良いのではないかと僕は思います。ただそのとき、「お母さんはこれから19時まで帰れなくなる。寂しいかもしれないけど……」というふうに伝えるのは、あまり良くないのではないかと思います。そうではなく、「お母さんは将来こうなりたいと思っていて、そのためにはこういう仕事をしたいと思っている。だから応援してほしい」と、素敵な話をするのがいいんじゃないかと思うのです。そうすると子供は、仕事というものにポジティブなイメージを持つようにもなると思いますから。

そうやって外堀を埋めたうえで、「子供にはもう伝えた」と伝えれば、夫も反対しにくくなるんじゃないかと思うのです。そのとき、「パートでダブルワークよりも、フルタイムのほうが可処分所得が増える。その増えたお金で子供に習い事もさせてあげられるし、貯金もできるかもしれない」と論理的な説明を加えるのも、効果的かもしれません。

ただ、これまで多くの主婦の方のキャリア相談に乗ってきた経験から、一つだけ付け加えさせてください。今の時代、かつてはフルタイムで働いていたけど育児に専念するため仕事をやめた、という主婦の方は大変多いものです。そういう方の中には、どこかに中途半端な気持ちがあって、「このままで終わっていいのか」という思いを抱えられている方も少なくありません。おそらくリンゴジャムさんも同様の思いがあって、「チャレンジしたい」という表現をされているのではないかと思うのです。……が、就職した当初は、やはり理想とのギャップを感じられると思うのです。というのもかつて就職したときは、おそらく新卒での就職でしたでしょうから、会社も「育てよう」という姿勢で接してくれます。が、二度目の就職ではそんな優しい手は差し伸べてもらえません。これは、男女も年齢も関係なく、誰でも二度目の就職や転職で経験することです。その結果、最初はできないことだらけで打ちのめされ、チャレンジ達成どころではなくなると思うのです。ですがそこで「私はダメだ」と挫けないでほしいのです。僕自身は、子育てと家庭運営はマルチタスクだと思っています。そんな広範囲で煩雑な仕事をこなしてこられた方は、仕事に慣れてきさえすれば、会社でも必ず高い能力を発揮できるようになると思うのです。ただ、それまでに半年、あるいは1年といった時間がかかるかもしれません。その間だけは、「今は辛抱のとき」と歯を食いしばってください。そこを乗り越えれば、必ず良い人材になることを経験上確信していますから!

いかがですか?
たいきのパパさんの回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

たいきのパパ
1978年生まれ。慶應義塾大学卒業後、人材派遣会社に入社。その後仲間と会社を立ち上げるが、「やはりキャリアに向き合う仕事がしたい」とインテリジェンスに入社。キャリア支援に務めた後、2011年にユニデンに転職。人材開発部長、人事部長として採用や経営企画を主に担当する。その後、新規事業の立ち上げサポートをおこなうベンチャー企業・MissingLinkの取締役に就任し、現在に至る。