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家庭の収入アップに繋がる夫操縦術、「孫子の兵法」を参考に

6/22(木) 15:00配信

マネーポストWEB

 小池百合子都知事は都政運営に、孫正義ソフトバンク社長は経営に応用。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも登場し、注目を集めている中国の古典『孫子』には、人生哲学がたっぷり詰まっている。しかも、マネープランにも応用できるということで、『孫子』の兵法に学ぶマネー術を読み解いた。

 夫婦の間の“小遣い戦争”については、《上下欲を同じくする者は勝つ》の考え方を知れば、自ずと収束するはずとファイナンシャルプランナーの山田英次さんは言う。

 勝者は、上司も部下もみな、同じ方向を目指しているという意味。志を同じにしないと大事は成し遂げられない。

「支出を減らしたい妻と自由なお金が欲しい夫が話し合いをした場合、収拾がつきません。家計管理では夫婦が同じゴールを共有していることが大切。話し合いの場では、あいまいに“節約しているから渡せない”ではなく、“収入から固定費を引くと3万円しか余裕ができない”など、合理的な数字を出して説得すれば、夫も家計の実態を共有でき、納得して引き下がってくれるはず」(山田さん)

 これと関連して、公認会計士の田中靖浩さんが女性によくすすめる言葉が《囲死(いし)には必ず闕かき、窮寇(きゅうこう)には迫ることなかれ》だと言う。敵を窮地に追い込んではならないという意味だ。

 解説すると、敵を包囲したら、逃げ口を開けておくことが大切。窮地に陥った敵を追いつめると、死にものぐるいで反撃し、味方の損害も大きくなるという意味。

 節約ばかり気にして、夫の小遣いをダウン、唯一の楽しみの晩酌もカット…なんてことをしていたら、妻に内緒で借金をする可能性も。追い込むのではなく、自分から動くよう持っていくのが“勝つ妻”なのだ。

「例えば、定年後にゴロゴロしている夫には、“働け!”と言うのではなく、“お父さんは元気だし、せっかくのキャリアがもったいないよね”と持ち上げれば、“働こうかな”という気になります。男性は、自分で決めたことはやらなきゃいけない、と思うものなので自ら言わせることがポイント」(田中さん)

 本音をのみ込んで、夫には自ら考えさせ動くように仕向ける。そんな夫操縦術が家庭の収入アップに繋がるのだ。

【参考資料/『最高の戦略教科書 孫子』守屋淳著(日本経済新聞出版社)、『新訂 孫子』金谷治訳注(岩波文庫)、『孫子の兵法 考え抜かれた「人生戦略の書」の読み方』守屋洋(三笠書房)】

※女性セブン2017年6月29日・7月6日号

最終更新:6/22(木) 15:00
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