ここから本文です

処方箋なくても「病院で出す薬」買える薬局の使い勝手

6/22(木) 11:00配信

NEWS ポストセブン

「痛み止めのロキソニンから、感冒薬(風邪薬)、アレルギー薬、ステロイド薬、胃腸薬、ビタミン薬、脱毛症などの『医療用医薬品』を処方箋なしで買っていただけます。病院で処方してもらった薬がなくなったけれど、多忙で病院に行けない人などのニーズに応えたい」

 そう話すのは、昨年8月にオープンした薬局「池袋セルフメディケーション」の長澤育弘代表だ。同薬局では入り口上部の看板に〈処方箋なしで医薬品購入〉と掲げる。基本的には病院で診察を受けないと手に入らない「医療用医薬品」を買うことができる。

 東京・池袋駅東口から歩いて5分ほど、古びた小さなビルの1階に店舗がある。ドアを開けるとカウンターがあり、向こう側に薬剤師である長澤氏が座っている。奥にはガラス張りのスペースがあり、薬棚が設置されている。見た目は小さな調剤薬局と変わらない。

 店を訪れた客は、買い求める医薬品名を長澤氏に告げる。使用歴などを聞かれた上で、副作用の説明を受け、問題がなければ、奥の棚から薬が取り出され、購入となる。スムーズに進めば、この間、約10~15分程度だ。

「基本的には患者さんが使ったことのある薬、過去に処方箋を出してもらったことのある薬を売ります。添付文書を提示して注意事項を確認してもらい、口頭で説明してから渡しています。購入者に副作用が生じないように、特に注意しています。これまで副作用の問題が起きたという報告はありません」(長澤氏)

 医薬品は大きく分けて2種類ある。「医療用医薬品」と、ドラッグストアなどで購入できる「一般用医薬品」、いわゆる市販薬だ。医療用医薬品は病院を受診して医師に処方箋を出してもらい、調剤薬局で買うものと認識されている。市販薬に比べて効能が高いが、その分副作用リスクもある。それゆえ医師の診断が必要──というのが一般的な理解だ。

 しかし、実は医療用医薬品には処方箋が必須の薬と、そうではないものがある。

1/2ページ