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「ソニー」社長より高給な外国人役員の「戦う人生」

6/22(木) 16:00配信

SmartFLASH

 ソニーが6月15日に公表した有価証券報告書(2017年3月期)によると、マイケル・リントン氏(執行役員)の役員報酬額が11億3600万円と判明した。

 驚くべきは、リントン氏の報酬がソニーのトップ・平井一夫社長より2億円近く上回っている点だ。一体、このマイケル・リントン氏とはどんな人物なのか?
 
「2004年にソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの代表に就任し、在任中は『バイオハザード』『スパイダーマン』『007シリーズ』などを送り出しています」(ソニー広報・北川悠さん)

 リントン氏は日本での知名度は低いものの、エンタメの本場アメリカではよく知られた存在。

「ソニー・ピクチャーズに来る前は、ディズニーの映画部門、タイムワーナーインターナショナルなどに在籍していたそうです」(同上)

 なぜ社長より高給なのか? これは、平井社長は電機のトップ、リントン氏はエンタメのトップということで、それぞれの業界トップの標準的な額に合わせた数字だからだそうだ。

 一方、リントン氏と政治の強い結びつきを指摘する声もある。
 アメリカのエンタメサイト『DEADLINE』によれば、リントン氏の妻ジェイミーの母親は政治家で、大統領になる前のオバマ氏を支援したとされる。大統領選挙でも、リントン夫妻は資金提供やキャンペーンに重要な役割をはたしたようだ。

 そんなリントン氏、2014年には、金正恩総書記暗殺をテーマにした映画をきっかけに、北朝鮮によるサイバー攻撃を経験している。

 社内メールや脚本、非公開映像の流出を受けて映画は公開中止。ソニー・ピクチャーズの会長が退任に追い込まれる事態となったが、リントン氏は生き残った。

 嵐が過ぎ去った後、リントン氏は社内向けのミーティングで、困難を乗り切った社員たちを褒めながら「挑戦が私たちを強くする」と発言したと、米『VARIETY』誌が報じている。

 リントン氏は、いつも「負けない男」として生きてきたのだ。

 エンタメ業界の第一線で戦ってきたリントン氏だが、すでにソニーを退社し、人気アプリ「スナップチャット」の次期会長に就任することが決まっている。

 スナップチャットは、送った写真が自動的に消滅するSNSのひとつで、ここ数年で大ブレーク。フェイスブックから受けた30億ドル(3000億円以上)の買収提案をあっさり断って名をあげた。2016年に上場し、さらに創業者はモデルのミランダ・カーと挙式して話題を集めた。

 リントン氏は、映画よりスマホアプリの成長を支える道を選んだことになる。「負けない男」の挑戦はまだまだ続くのだ。

最終更新:6/22(木) 16:00
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