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【よくわかる講座:コンプライアンス・企業倫理】コンプライアンスの実務(1)組織

6/23(金) 7:30配信

日本の人事部

(1)コンプライアンスを推進する組織づくり

ここからは、コンプライアンスを推進していくために重要となる実務のポイントを紹介する。

●コンプライアンスの重要性を経営の中核に置くことが出発点

コンプライアンスを推進するには、法令や経営倫理などに対する意識を浸透させ、リスク情報を共有し、未然にトラブルや不祥事を防止できる体制を整えることが重要である。コンプライアンス・プログラムの実効性を高めるためにも、全社的な組織体制を見直し、推進を図っていくことが必要なのだ。

健全な事業活動を行うために、まず経営トップがコンプライアンスの重要性を経営の中核に置くことが出発点となる。経営層から選定された「コンプライアンス担当役員」が「コンプライアンス統括部門」を指揮することにより、さまざまな職務・役割の分担と全ての部署での連携が可能となる。その上で、必要に応じて権限を分配し、責任を負う部署が中心となって各事業を適切に処理し、相互の連携を充実させていく。

リスク管理を含む内部統制に関しては、組織内で一元的に管理・運営するのが合理的である。実際、コンプライアンス統括部門がリスク管理部門との連携を越えて、統合に及ぶこともある。これも、コンプライアンス推進とリスク管理は、密接不可分(表裏一体)の関係にあるからだ。あるいは、「コンプライアンス委員会」「第三者委員会」などの事務局を担当するという方法もある。いずれにしても複数の部署が関わる場合、委員会や統括部門の役割・権限を明確にし、推進していくことだ。その他にも、コンプライアンスに必要な情報を共有し、関連する部署間の連携が求められる。

このように、連携の調整や、責任の所在を明確にするという点で、コンプライアンス統括部門は重要な位置付けにある。しかし、コンプライアンスを推進し、実効性を上げるには、それぞれの現場の業務が果たす役割が大きい。各現場の管理監督責任者が業務責任者や補助者を適切に指示・監督し、適宜上司に報告・連絡・相談を行うことによって、状況をチェックできるようにする。そして最終的には、コンプライアンスの統括責任者が、全社的なコントロールを行うのが望ましい。

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最終更新:6/23(金) 7:30
日本の人事部

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