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風味そっくり! 「フィナンシェ」と「マドレーヌ」は何が違うのか

6/23(金) 6:01配信

オトナンサー

 ティータイムに欠かせない焼き菓子。なかでも、バターの香りがふんわりと香る「フィナンシェ」と「マドレーヌ」は紅茶のお供にぴったりです。しかし、風味がとてもよく似ていることから、これまで両者の違いをあまり意識せずに食べていた人も多いのではないでしょうか。

 オトナンサー編集部では、フィナンシェとマドレーヌの違いについて、日本洋菓子協会連合会編集部員の加藤宏実さんに聞きました。

基本材料はよく似ているが…

 フィナンシェとマドレーヌはどちらもフランス発祥の焼き菓子ですが、加藤さんによるとその最大の違いは材料にあります。

 フィナンシェの基本材料は小麦粉とアーモンドプードル(パウダー)、卵白、砂糖、焦がしバターです。「アーモンドプードルを小麦粉と同量か、やや多めに入れるのが特徴。アーモンドの香ばしい香りが立ち高級感のある仕上がりになります」(加藤さん)。また、焦がしバターを使うことでバターの香りが引き立ちます。

 一方、マドレーヌの基本材料は小麦粉と全卵、砂糖、溶かしバターです。フィナンシェとの大きな違いは、生地に使用する粉が基本的に小麦粉のみであることと、卵が全卵であること。「黄身が入ることでマドレーヌ特有の口溶けの良さが生まれます」。

 加藤さんによると、いずれもしっとりとした焼き上がりが特徴的ですが、卵白とアーモンドプードルを多く用いるフィナンシェは、外側がさっくりと軽い食感であるのに対して、マドレーヌはふんわりとした柔らかい食感です。

「金塊」を模したフィナンシェ

 フィナンシェとマドレーヌは形にも違いがあります。

 一般的なフィナンシェは長方形をしていますが、これは、パリの菓子職人がお店近くの証券取引所に通う金融家や証券マンのために、背広を汚さず、手早く食べられる焼き菓子として作ったことに由来します。「フランス語のフィナンシェは英語の『ファイナンス』で『資本家』や『お金持ち』の意味。フィナンシェが長方形であるのは、金融家にとって縁起の良い金塊を模したからです」。

 一方、マドレーヌは貝殻の形状がよく知られています。宮廷に仕えていた召し使いの女性が、厨房にあったホタテの貝殻を容器として焼き菓子を作ったところ、王様が大変気に入り、彼女の名前である「マドレーヌ」と名付けたという説や、フランス・ロレーヌ地方の料理人「マドレーヌ・シナモン」が開発したからという説などがあるそうです。

 ちなみに、現在はメーカーやパティスリーによって多様な形状のフィナンシェやマドレーヌが売られているため、両者を判別する基準は「材料」といえます。

オトナンサー編集部

最終更新:6/23(金) 13:13
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