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ケプラー、新たに219個の惑星を発見

6/23(金) 17:11配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

積み重なる証拠、地球型惑星は銀河系に数十億個あるかもしれない

 NASAが発見した太陽系外惑星候補の数は増える一方だが、このほど新たに219個の惑星が追加された。その中には、地球のように温暖な岩石惑星と考えられるものも10個含まれている。

地球に「最も似ている」太陽系外惑星の想像図

 今回発見された太陽系外惑星の中には、これまで見つかった中で最も地球に似ている可能性のあるKOI 7711.01という惑星も含まれている。この惑星は地球の約1.3倍の大きさで、地球から1700光年離れたところにある太陽に似た主星のまわりを回っている。

 重要なのは、主星からこの惑星までの距離が、表面に液体の水が存在するのにちょうどよい範囲にあることだ。

 6月19日にこの発見について発表した米SETI研究所のスーザン・トンプソン氏は、「この惑星が主星から得ている熱の量は、地球が太陽から得ている熱の量とほぼ同じです」と言う。しかし、「この惑星については、わからないことがたくさんあり、地球の双子が見つかったとはまだ言えません。今後、惑星の大気や水の有無などを明らかにしていく必要があります」と慎重だ。

これまでに4000個以上の候補を発見

 この4年間、ケプラー宇宙望遠鏡は空の狭い区域を観測して4034個の太陽系外惑星候補を発見し、そのうちの2335個が実際に惑星であることが確認されている。

「ケプラーが発見した惑星のほとんどが、海王星より小さいものでした。ケプラーのおかげで、私たちはこうした地球サイズの小さな惑星の存在に目を向けるようになったのです」と、トンプソン氏。

 さらに重要なことは、この観測結果には、科学者たちが太陽系外惑星の統計的研究を始めるのに十分な情報が含まれている点だ。「これまでは、新たに発見された太陽系外惑星を個別に研究してきましたが、今後は、地球型惑星が銀河系にどれだけあるかを明らかにしていきたいと思っています」とトンプソン氏は語る。

銀河系の人口調査

 ケプラー宇宙望遠鏡は2009年に打ち上げられ、太陽周回軌道に投入された。その後、4年間かけて、はくちょう座とこと座の近くの狭い範囲の空に見える20万個の恒星を観測した。その目的は、銀河系の中に地球のような惑星がどれくらい存在するかを明らかにすることにあった。

 ケプラー宇宙望遠鏡は、太陽系外惑星がその主星と地球の間を横切るときに生じる明るさの変化を観測した。そうした変化の持続時間と頻度から、惑星の大きさと主星からの距離が測定された。

 地球型惑星とは、ハビタブルゾーン(主星から近すぎも遠すぎもせず、惑星の表面に液体の水が存在するのにちょうどよい距離)にある岩石惑星だ。ケプラー宇宙望遠鏡は、数年間の観測の中でそうした惑星候補をいくつも見つけて、天文学者に有益な情報を提供している。

 4034個の惑星候補のうち、生命の存在に適した軌道を回る岩石惑星と考えられるものは約50個あり、そのうち30個以上が惑星であると確認されている。

 米カリフォルニア工科大学のコートニー・ドレッシング氏は、「この数は、もっとずっと少ない可能性もありました。私自身は、地球からそう遠くない恒星のまわりに生命が存在できそうな惑星を50個も見つけられたことに大喜びしています」と言う。

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