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「絶対音感」は育てられる。その理由とは?

6/23(金) 17:10配信

ライフハッカー[日本版]

「絶対音感」は、音楽家など音楽の才能を持つ人だけにある、特別な才能だと思われがちですが、実は特別な能力ではないのです。6歳までにレッスンを始めれば、誰でも身につけることができると言ったらいかがでしょうか? 最近では、脳科学の研究が進み、幼少期に聴く力(=耳)を育てること、「絶対音感」を身につけるレッスンをすることで、脳が発達することもわかってきました。絶対音感を身につけた子どもたちが集中力、記憶力に目覚ましい変化が起こるのも無関係ではないでしょう。(「はじめに 聴く力を育てることが子どもの未来をつくる」より)

【画像】「絶対音感」は育てられる。その理由とは?

こう主張するのは、『子どもがどんどん賢くなる「絶対音感」の育て方』(鬼頭敬子著、青春出版社)の著者。3000人以上の幼児から聞き取り調査を行い、幼児特有の音の聞こえ方や理解の仕方を研究。その結果、絶対音感を身につけるメソッドを確立したという絶対音感コーチ、ポピュラーピアノ講師です。

まだまだ知られていない「絶対音感」という音の世界を、もっと多くの方に知ってもらいたい、そして、音楽家を目指さない多くのお子さんたちもその力を身につけることで、隠れた能力を発揮してほしいと願い、この本を書きました。(「はじめに 聴く力を育てることが子どもの未来をつくる」より)

でも実際のところ、「絶対音感」という言葉には聞き覚えがあっても、それがどんなものなのか、しっかり理解している方は意外に少ないかもしれません。そこで第1章「なぜ『絶対音感』は脳を発達させるのか? ー子どもの成長は『聴く力』で変わる」から、基礎的な部分を抜き出してみることにしましょう。

そもそも「絶対音感」とはなにか?

著者は「絶対音感」について、次のように解説しています。

「絶対音感」とは、その音だけ聴いて、「ドレミ」という音名(おんめい)でわかる能力のことです。この能力は決して、持って生まれた才能ではありません。聴覚が発達する6歳くらいまでにレッスンをすれば、だれでも身につけることができる能力なのです。(29ページより)

なお、これに対する「相対音感」というものもあるのだそうです。最初の基準となる音を教えてもらい、その基準音とくらべることで音名がわかる能力。こちらは、大人でも身につけることができるものだといいます。

「絶対音感」は、「ファ」の音を聴いて「ファ」とわかる能力。対する「相対音感」は、たとえば初めに「ド」の音を教えてもらい、その基準音から「ドレミファ」と歌ったりすることによって「ファ」がわかる能力だということです。

ちなみに新潟大学の宮崎謙一教授の研究によれば、「絶対音感」を持っているのは、ポーランドのショパン音楽アカデミーの学生で約11パーセント、早期音楽教育が盛んな日本の音大生で約30パーセントなのだそうです。そして著者が重要なことだとしているのは、「絶対音感」を持っている人にも個人差があること。

たとえば絶対音感を持っている人のなかには「カラオケでキーを上げ下げされると違和感を覚えて楽しめず、原曲でなければ歌えない」という人がいるそうです。そういう話を聞くと、「音楽を楽しめなくするのなら、絶対音感を持っていなくてよかった」と感じても当然かもしれません。しかし実際のところ、それは個人的なひとつの感想に過ぎないというのです。

事実、(絶対音感を持つ)著者は、キーを上げようが下げようが楽しく歌えるそうです。そして同じように、「生活音まで音名で聞こえてきて、不協和音で気分が悪くなる」という繊細な表現も、あくまで個人的な感想なのだとか。つまり、絶対音感を持つ人すべてが同じだということではないわけです。(28ページより)

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