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覚えておきたい梅雨火災の原因となる「トラッキング現象」

6/23(金) 19:10配信

@DIME

梅雨から夏場にかけては、とくに製品火災が増える傾向があるようだ。そこで梅雨の時季にとくに注意を払いたいのが、ほこりに湿気・水気が混じることで発火する「トラッキング現象」だ。このトラッキング現象を自宅や会社などで予防する方法を、製品評価技術基盤機構(NITE)の担当者に聞いた。

【写真】覚えておきたい梅雨火災の原因となる「トラッキング現象」

■梅雨は「トラッキング現象」による火災に注意

梅雨の時期に特に気を付けたいのが、湿度が高くなることによる「トラッキング現象」が原因で起こる火災である。

NITE 製品安全センターの資料「配線器具の事故」によれば、トラッキング現象とは次のようなものだという。

●トラッキング現象とは?

コンセントやプラグ、テーブルタップの周辺にホコリがたまっているところに、水滴や湿気が影響を及ぼすとプラグの刃と刃との間に電流が流れ、火花放電を繰り返す。すると刃と刃との間にある樹脂の部分が炭化してしまい、電気が通るようになってしまう。トラッキング現象は、これにより発火することで起こる火災のことをいう。

■梅雨前の自宅でできる「トラッキング現象」予防策

トラッキング現象は、梅雨はとくに自宅、会社などで十分起こり得る現象だ。いったいどうすれば予防できるのか。

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)の製品安全センター リスク評価広報課の灰川祐司さんに、梅雨前にやっておきたいトラッキング現象の予防策を教えてもらった。

1.電源プラグにホコリや水分が付着しないように気をつける

2.製品を長期間使用しないときは、電源プラグをコンセントから抜いておく

3.定期的にプラグ部を抜き、乾いた布でホコリを取り除く

4.トラッキング現象を耐トラッキング性能が高い電源プラグや、ほこり防止キャップ付きの「タップ」を使用する。

5.空きコンセント用のホコリ防止キャップを使用する

「特にホコリや湿気の多い環境で使われている電源プラグや、家具などの陰に隠れて裏側で長い間差しっぱなしになっているプラグには注意が必要です。電源プラグやタップが変形、変色などしていたら、販売店や電気工事店などに相談してください。

耐トラッキング性能が高い電源プラグは、刃の絶縁がより強化されたものです。タップも現在はホコリ防止キャップがついているものも多いので、それを利用するのもいいでしょう。普段、使っていないコンセントにも要注意です。ホコリ防止キャップをつけておくのをおすすめします」(NITE 灰川さん)

■梅雨から使用が増える空気清浄機や除湿機に発火リスクも

NITEによれば、梅雨に使用が増える空気清浄機や除湿機の火災事故が多く発生しているという。

空気清浄機や除湿機による事故は、平成22~26年度までの5年間に合計117件(空気清浄機63件、除湿機54件)発生しており、うち、全体の66.7%(78件)が火災に至っているという。

主な原因は、不注意な使い方による事故、例えば、製品を移動させる際、電源コードに無理な力がかかって損傷することによる発火など、そしてリコール対象製品にもかかわらず知らずに使い続けていることが挙げられるという。

トラッキング現象だけでなく、空気清浄機や除湿機の正しい取扱いと正しい使用にも気を配りたい。

(取材協力)
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
製品安全センター リスク評価広報課 灰川 祐司さん

取材・文/石原亜香利

@DIME編集部

最終更新:6/23(金) 19:10
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