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藤井四段の強さの秘密は人工知能型思考にあり。それって「バナ逆」的!?

6/23(金) 11:00配信

ダ・ヴィンチニュース

 人にはそれぞれ「考え方のクセ」があります。知らず知らずのうちにそのクセに従って判断を下し、自分の行動を決めているのです。
 たとえば、昇進試験を受けて、不合格だったとします。そのとき、あなたはどう考えますか?

(1)やっぱり自分は能力のないダメ人間なんだと落ち込む。
(2)忙しくて勉強時間がなかったから落ちた。悪いのは面倒くさい取引先のせい、と考える。
(3)かけたヤマがことごとくはずれたから落ちた。たまたま運が悪かった、と考える。
(4)自分の勉強不足の事実を素直に認め、次回の対策を練る。

 同じ出来事でも人によってその捉え方は千差万別。何か事が起きた時の感じ方の違いは、その人の個性と言えるかもしれません。私達がよく使う「ネガティブな人」や「ポジティブな人」のように。
 そもそもこの「考え方のクセ」はどこから来るのでしょう? 生まれつきの性格なのでしょうか?

⚫「考え方のクセ」から自由になればおもしろいほど結果が出せる

 今、注目の藤井聡太四段について、羽生善治三冠が6月20日のテレビ朝日「報道ステーション」で興味深いことを言っていました。

 藤井四段の将棋は、AI(人工知能)の将棋に似ているというのです。藤井四段の将棋は、その悪手の少なさが特徴と言われています。AIも、その局面で打つことのできる数え切れない手の中から最良と判断した手を打ち、悪手がほとんどないそう。もちろん人も、最良の手を模索して選択するのですが、人には「これが定石」という先入観があるというのです。いわゆる思い込みのようなものです。対してAIは、先入観なしに最も有効な手を選ぶのだそう。

 また、羽生三冠が言うには、攻められて、自玉の近くに相手の駒が来ると、人には「取られたらどうしよう」という恐怖心が芽生え、これが判断力を狂わせるのだとか。一方、AIにはその恐怖心がないので、人は虚を突かれる形でAIに負けてしまう。藤井四段も、攻められたとき、アッと驚く一手で局面を打開するところがAIに似ているというのです。14歳という年齢のなせる技かもしれません。

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