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郷土愛と食欲がむき出しに? ご当地グルメから見る地域のライバル関係

6/23(金) 17:30配信

ダ・ヴィンチニュース

 小生はローカル情報が大好きで、その地域ならではのニッチなネタを求めてケーブルテレビやローカルテレビ局をよく見ている。現在、横浜在住のため神奈川県下が主となるが、生まれ故郷である三重県や幼少時より長年住んだ愛知県も気になり、ネットで見つけるとつい読み入ってしまう。

 それらは基本的にほのぼのとした話題が多く、リラックスした気分で見ていられるのだが、この『にっぽん全国犬猿バトル地図』(謎解きゼミナール:編/河出書房新社)ではそうもいっていられない。なぜなら本書は地域同士のライバル関係を集めているからだ。

 代表格は栃木県宇都宮市と静岡県浜松市の「餃子の世帯あたりの購入額日本一」争いだろうか。総務省の家計調査によると1996年から宇都宮が「餃子の世帯当たり購入額」で日本一だったのだが、2011年には浜松が逆転。2013年に宇都宮が返り咲くも、以降は2016年まで浜松のトップが続いている。

 そもそも、なぜ宇都宮が餃子の町となったのだろうか。本書によると、話は太平洋戦争直後にさかのぼる。宇都宮に司令部を置き満州に駐屯していた陸軍十四師団が、中国で餃子の味を覚えて帰国し、地元のニラと白菜、小麦粉で作るとたちまち評判になったという。一方、浜松では昔から餃子が食べられていたそうだ。「浜松餃子学会」によると、大正時代からの歴史を誇るらしい。キャベツ、豚肉、玉ねぎを使い円形に並べて焼き、真ん中にもやしを付け合わせるのが常道とされる。

 対立が始まったのは2007年。その年に浜松市は政令指定都市となったのをきっかけに、「独自調査での餃子消費量日本一」を宣言して宇都宮に宣戦布告。2010年には各地のご当地餃子を集めた「餃子サミット」及び、市内の餃子店を中心にした「浜松餃子まつり」を開催するという大胆な手段に打って出た。さらには宇都宮を招こうとして断られたそうだが、勢いは止まらずついに日本一へと輝いたのである。

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