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ダイエットはひとりで頑張らない 貯蓄も励ましあって

6/24(土) 7:47配信

NIKKEI STYLE

 ダイエットを成功させる秘訣として「減量する」と宣言したり、励まし合える「同志」を見つけたりするなど、周囲のチェックを目標達成の力に変える方法があります。お金をためる場合も同じ。ひとりで貯蓄を頑張るよりも同じ目的を持った仲間がいるだけで、よい習慣を続けられる効果があります。

■「宣言」で自らにプレッシャー

 ダイエットと同様、「今年こそは貯金をする!」などと周囲に宣言してみましょう。SNS(交流サイト)などで今月の貯蓄額を投稿するのです。とはいえ、貯蓄額をそのまますべて明るみにすることには抵抗があるでしょう。それならば「海外旅行の費用50万円を1年間でためる」などと用途を限定して宣言し、週に1度や月に1度、進捗状況や工夫したポイントなどを「公表」します。そうすることで友人などに直接会ったときに「海外旅行の貯金、順調にたまってるね」などと気にかけてもらえ、自らに貯蓄することへのプレッシャーをかけ続けることができます。
 一方的に発表して自分にプレッシャーをかける以外にも、仲間がいたほうがよいケースはたくさんあります。
 私は独身時代にマンションを購入しているのですが、購入当時、住宅ローンをどう選んでよいかわからず、決めかねていました。そこで、既にマイホームを買った先輩や同僚に、どういう視点でどんなローンを選択したのかということを質問して回りました。「団体信用生命保険(団信)に入っているから繰り上げ返済は無理しない」「変動金利だから、いつでも繰り上げ返済できるよう貯金は多めにしている」――。質問して初めて周囲の人の考えや工夫を知りました。私が尋ねなければ教えてもらう機会はなく、得られなかった情報もたくさんありました。先輩や同僚のアイデアを自分の考えに合うと感じるバランスで組み合わせ、住宅ローンを選びました。

■教えると返ってくる

 最近は以前よりお金について話をしやすい環境ですが、一方で、まだ話題にしづらいと感じている人も少なくないようです。現在の貯蓄額や年収などの話題は繊細で、話せるかどうかは相手との関係性にもよるでしょう。
 せっかくならば自分がまねしづらいことを話題にするよりも、どういう視点でお金を使っているかなど、自分の消費習慣の改善につながる内容の方が有効です。旅行によく出かける人にお得に旅ができる方法を尋ねたり、交友関係が広い人にコストパフォーマンスの良い飲食店を教えてもらったり。その人の得意分野について敬意を払って尋ねれば、相手は嫌な気持ちにはならないでしょう。
 お金にまつわる質問をすることは「お金を気にかけている、関心がある」というシグナルを出すことです。お金に関する情報を豊富に持っている人も、興味があるかどうかわからない人に対してその情報を披露するのは勇気が必要ですが、こちらが知りたいことを伝えれば教えてもらえるチャンスが増えます。
 教えてもらうばかりではなく、自分が試して良かったと思うことを人に教えるのも結果的に自分のためになります。喜ばれる情報を伝えると、相手からも感謝の気持ちで情報が返ってくることがあります。例えば私は今の仕事をする前から、クレジットカードについて話すのが好きでした。お得なカードを教えると、別の切り口で「こちらのカードもなかなか魅力的」といった情報を得られました。
 自分一人の力で奮起したり、調べたりすることには限界があっても、お金について話せる仲間がいれば、一人よりも貯蓄などにやる気も出るし、情報量も自然と多くなります。お金について周囲の人と気軽に会話できる環境を築ければ理想的です。
風呂内亜矢 1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。著書に『その節約はキケンです―お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか―』(祥伝社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)などがある。管理栄養士の資格も持つ。

最終更新:6/24(土) 7:47
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