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新業態「処方箋なし薬局」に対し行政や病院による猛反発

6/24(土) 16:00配信

NEWS ポストセブン

 病院に行って診察を受けないと「きちんとした薬」はもらえない──そんな“常識”に一石を投じる薬局が登場している。実は、基本的に病院で診察を受けないと手に入らない「医療用医薬品」には、医師の処方箋が必須の薬と、そうではないものがある。薬の添付文書をよく見ると、そのことがわかる。

 例えば血が固まるのを抑える抗凝血薬「ワルファリン錠」の場合、規制区分に「処方箋医薬品」と書かれている。一方、風邪薬として処方される「PL配合顆粒」は医療用医薬品であるものの、規制区分には「処方箋医薬品以外の医薬品」と書かれている。

 そのため、こうした薬は処方箋なしでも買うことが認められているのだ。本誌が確認できた限りでは、「病院で出す薬」が買える薬局は全国に6店あった。

 新潟市にある「薬局アットマーク」は、2001年から処方箋なし薬局の業態を始めている。だが、代表の荒居英郎氏に話を聞こうとすると、開口一番「あまり目立ちたくないんです」とした上で、こう続けた。

「開局当時、薬局の許可は保健所ではなく県が管轄で、県のほうからいろいろいわれました。ほとんど閑古鳥が鳴いているような状態の時に職員の方が来られて『いいかげん、こんな薬局はやめればいいじゃないですか』といわれたりとか……」

 大阪市に今年2月に開業した「アリス薬局」は、市販薬に加えて100種類ほどの医療用医薬品も扱っている。薬を販売する際に時間をかけて利用者の病状などを聞き取り、薬の販売だけでなく体質改善指導などを行なうことで顧客増につなげているが、開業当時は苦労の連続だったという。

「オープン直前に『処方箋なしで病院の薬が買える薬局』という看板を出したところ、保健所の職員に『この看板は下ろしなさい』『こういう販売はしないと念書を書きなさい』と指摘を受けました。

 そのあとも5月までに9回、保健所の職員が店に来ました。『こういう業態は倫理的におかしい』といったことをいわれて、法律に違反しているわけではないと説明しても、なかなかわかってもらえなかった。店を潰すわけにはいかないので、お客さんが来た時の応対を見てもらったりもしました。今ではきちんとこの業態を評価してもらえていると思う」(アリス薬局・代表の石井結衣氏)

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