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たったコップ1杯の水が1日をガラリと変える!

6/24(土) 8:00配信

BEST TIMES

自律神経研究の第一人者である小林弘幸氏が、最新刊『自律神経が整えば休まなくても絶好調』(ベスト新書)を上梓。順天堂大学医学部教授として患者さんの治療にあたるだけでなく、プロスポーツ選手や一流アーティストのコンディショニングにも関わる超多忙な、小林先生の「休み方」とは? 

1日の始まりはコップ1杯の水から

──本当は「いくらでもつくれる」自分の時間を見落としている原因は、どういうところにあるんだと思われますか? 

 大事なのはメリハリですよね。自分で意識的にメリハリをつけないと流されてしまうのは当然でしょう。

 まず、大切な一日を「なんとなく」始めないこと。目覚まし時計に起こされ、「もっと寝ていたいな」と思いながら、だらだら身支度を調えて家を出たのでは、そういう一日になってしまいます。

 そのまま流されずに、「今日一日、自分で自分の時間をコントロールし、充実させるぞ」というスイッチを入れる必要があります。

 そのために、私が活用しているのが「コップ一杯の水」です。丁寧にコップに注いだミネラルウォーターを飲むことは、自分へのスイッチとなるだけでなく、医学的にも非常に重要な意味を持ちます。

 まず、睡眠中に失われた水分の補給ができます。
 もう一つ、腸の働きを活発にして、排便を促します。
 一杯の水を意識的に飲むだけで、ポテンシャルが全然違ってくるんですよ。

帰ってもすぐに座り込まない

──自宅に帰ってから気をつけていることはありますか? 

 とにかく、座り込まないことですね。

 多くの人は、家に帰ってから寝るまでの大半の時間をソファで過ごします。しかし、本当は「座らないほうがいい」のです。

 帰宅するとすぐにソファに向かってしまうのは、「座ったほうが休まる」と考えるからでしょう。しかし、これが大間違いなのです。

 私も含め、いまのビジネスパーソンは、多くが運動不足に陥っています。パソコンの前に座っている時間が長く、血流も滞りがちです。こういう人間

「疲れをとりたい」と考えたら、座り込まずにむしろ動いたほうがいいのです。

 ところが、ソファにいれば血流は滞ったままですっきりしません。すっきりしないために、なおさら動くのが億劫になり、「自分はとても疲れている」と思って、さらに動くことを避けようとしてしまうのです。

──それは、まずい流れですね。では、先生は家に帰られてからどんなことをしているのですか? 

 家に帰ったら、まず「一日の仕事をリセット」します。それこそが、明日への意欲の源泉であり、家での休息の最重要ポイントであり、座り込む前にやらねばならないことだと思っているからです。

 具体的には、靴をしまう前に軽く汚れをふき取り、シューズキーパーをセットして丁寧にシューズボックスに入れます。これで一つリセット。

 部屋着に着替えたら、着ていたスーツをハンガーにかけ、必要に応じてブラシをかけて、やはり丁寧にクローゼットにしまいます。これで一つリセット。

 ほかにも、ごみを捨てたり、郵便物の処理をしたりといくつかのリセットを重ねてから、翌日の予定を確認し、必要なものを準備しておきます。

 この一連の作業に要する時間はせいぜい三〇分程度ですが、とても大きな充実感を手にすることができています。ずっと動きっぱなしですが、座り込んでいるよりもはるかにいい休息になっています。

──それは良さそうですね。私もやってみたいです。でも、ついつい座り込みそうになってしまう自分に渇を入れる必要がありそう……。

 慣れればどうということはありませんよ。
 私の場合、これまた、一杯の水が力を与えてくれます。靴を脱いで家に上がったら、まず冷蔵庫を開けてミネラルウォーターをコップ一杯飲むようにしています。一種の儀式ですが、それによって、リセットのスイッチが入るのです。
 ほかにもお伝えしたいコツはたくさんありますので、ぜひ、『自律神経が整えば休まなくても絶好調』をご一読ください。

文/中村富美枝 写真/増本雅人

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