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野球経験ゼロからメジャーリーグのスカウトへ:メジャーリーグのスカウト:第2回 1年半にわたる就職活動

6/24(土) 10:10配信

コーチ・エィ

ハーバード大学を卒業後、野球の世界に飛び込み、現在はボストン・レッドソックスのスカウトとして活躍する嘉数駿(かかず しゅん)さん。野球チームのスカウトとは、いったいどんな仕事なのか? 嘉数さんが野球の世界に飛び込んだ経緯から、今後のビジョンまで、お話をうかがいました。

第1回『マネー・ボール』との出会いが人生を変えた
第2回1年半にわたる就職活動
第3回野球の世界で働き始める
第4回スカウトの仕事
第5回誰でもスカウトになれる?
第6回優れたスカウトに求められる3つの能力
第7回スカウトは何で評価されるのか?
第8回日本のスカウト、アメリカのスカウト
第9回もっと多くの人に野球を楽しんでもらいたい

メジャーリーグのスカウト:第2回 1年半にわたる就職活動

ハーバード大学を卒業後、野球の世界に飛び込み、現在はボストン・レッドソックスのスカウトとして活躍する、嘉数駿(かかず しゅん)さん。プレイヤーとしての野球経験のない嘉数さんは、どういう経緯でスカウトを目指したのでしょうか。

映画製作を目指した大学時代

『マネー・ボール』を読んで、野球の世界に惹かれた嘉数さん。実際の仕事に就くまで、1年半も費やしたそうです。いったいその就職活動はどのようなものだったのでしょうか。

野球は未経験だけれど「GMみたいな仕事をしたい」という思いで就活開始

----- 野球界で仕事をするにあたり、どんな仕事をしたいと考えていたのですか?

嘉数 ぼんやりとですが、「チーム編成の仕事をしたい」と思っていました。言ってみれば、GM、ゼネラルマネジャーの仕事、映画でいうとプロデューサーみたいな仕事です。もともと野球が好きだったので、『マネー・ボール』を読んで、プレーをしたことがなくても、違うかたちで野球チームに関わることができるのであれば、ぜひやってみたいと思いました。

----- 嘉数さん自身は、野球をされていたことがあるのでしょうか。

嘉数 野球の経験は、小学校でやったことがあるくらいです。中学・高校では、『スラムダンク』の影響もあって、バスケットボールをやっていました。だからプレイヤーとしての野球の経験はまったくありません。でも、日本にいるときは、毎日プロ野球を観ていたし、ボストンは野球がとても盛んな街だったということもあって、大学時代もよく観戦しました。野球を観るのは、昔からすごく好きでした。

----- 野球の経験もないんですね。いろいろ重なったとはいえ、野球界へ進んだのは、ほんとうに「思いつき」のような感じに聞こえます。

嘉数 はい。最初は「ちょっと、これをやってみたいな」という感じでした。それで、すぐにその世界に入れると思ったら、もちろん全然そんなことはなくて、結果的に、1年半ほど就職浪人をすることになりました。最初はアメリカの球団で経験を積んだほうがいいと思い、アメリカの球団を対象に活動を始めたんです。定期採用をしているわけではないので、ありとあらゆる球場や球団に履歴書を送ったのですが、なしのつぶて。そんなときに、ロサンゼルス・エンゼルスというチームから、返事があったんです。「履歴書を送っていただいてありがとうございます。申し訳ないのですが、今は採用していません」という断りの手紙だったのですが、それを受け取ったとき、「読んでくれているんだ!」と思って、すごく嬉しかったのを、今でもよく覚えています。返事すら来ないのが当たり前だったんですよ。

----- どんなアプローチをしていたんですか?

嘉数 先ほどお話したように、チーム編成に関われるような仕事を探していたのですが、なかなか見つからないので、とっかかりとして日本人選手の通訳というポジションでの可能性を探り始めました。それでも、面接までは行っても、最終的に決まることはありませんでした。日本語と英語の両方が使えても、結局、野球の用語がわからないので、訳せないことがいろいろあったんです。通訳には、野球の経験のある人が採用されたりしていましたね。

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最終更新:7/3(月) 10:49
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