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ブルゴーニュ地方の古都「ボーヌ」でワイン尽くしの旅を楽しむ

6/24(土) 18:10配信

サライ.jp

取材・文/鳥海美奈子

ブルゴーニュワインの生産地の中心はコート・ドール、「黄金の丘」という美しい呼称を持つ丘陵地帯です。その丘には、行けども行けどもぶどう畑が広がります。

そんなコート・ドールの中央に位置する街が、ボーヌです。

ブルゴーニュ公国は、中世においてはフランスをしのぐ大国で、現在のベルギーやオランダにまで領地を広げていました。ボーヌには、かつてそのブルゴーニュ公の居所があったため、現在も古都としての雰囲気に満ちています。

街の周囲には城壁があり、狭い石畳の道とともに往時を偲ばせます。

ボーヌ観光の目玉となるのは、「オテル・デュー」(施療院)です。ブルゴーニュ地方特有の鮮やかな幾何学模様の瓦屋根、ゴシック様式のファサードが見事な建物です。内部には家具や薬壺など5000点ものコレクションが飾られています。

オテル・デューは15世紀、貧困や飢餓が蔓延した百年戦争の頃に、人々を救済する施設として建造されました。当時は、王侯貴族から寄進されたぶどう畑でワインを造り、それを販売することで資金を得ていました。

またオテル・デューは、現在もぶどう畑を所有しています。そこから収穫したぶどうで造られたワインは、毎年11月の第3日曜日にオークションにかけられます。

「栄光の3日間」と呼ばれるこのワインイベントは世界的に著名で、買い付け業者や観光客が一堂に集います。試飲会があちこちで開催され、大道芸や屋台が並び、街はひときわ賑わいます。

そのオークションの売上金は慈善団体に寄付されたり、施療院の運営にあてられています。

このオテル・デューの前にはマルシェ・デュ・ヴァン(ワイン市場)があり、ブルゴーニュの代表的なワインを試飲できます。ワインショップも多く、現地でしか購入できないワインを探す愉しみもあります。

また本屋の「アテナウム」には、ワイン関連の専門書が勢ぞろいしています。

ここを拠点に、ワイナリー訪問も可能です。ワインの知識を得て、ワインを買い、レストランやバーで飲み、生産者を訪れることもできる。まさにワインづくしの旅ができるのです。

広場では毎週土曜日に市場が開かれます。この季節であればホワイトアスパラなどが山と積まれて、活気に満ちます。美食の国を実感できる光景です。

またブルゴーニュの特産であるマスタードは、お土産としても人気を博しています。

ワインの香りに満ちた「ブルゴーニュ・ワインの首都」ボーヌを、ぜひ訪ねてみてください!

【ボーヌへのアクセス】
パリ・リヨン駅からTGVで約2時間。ディジョンで乗り換える場合が多く、ディジョンからは約20分で到着する。

取材・文/鳥海美奈子

最終更新:6/24(土) 18:10
サライ.jp