ここから本文です

なぜ今、若い世代に心疾患が増えているのか?

6/24(土) 10:10配信

@DIME

時間や仕事に追われるビジネスパーソンにとって、弁当やサンドイッチなど豊富なメニューが揃うコンビニ食は、ランチタイムはもちろん、残業時も心強い味方。その一方で偏食や栄養バランスも気になるところだ。これを解消する方法も、またコンビニにあった!?

【写真】なぜ今、若い世代に心疾患が増えているのか?

【 偏食や不規則な生活が原因?これが各国で発表される研究レポート!】

●若年性心疾患

アメリカ・ミシガン州のグランドバレー州立大学の研究チームの報告によれば、近隣に生鮮食品を販売する店がないと、住民に若年性心疾患の兆候が高まるという。ちなみにアメリカ心臓協会は心臓の健康のため、果実、野菜、豆類、低脂肪の乳製品、皮なしの鶏肉、魚などの摂取を推奨している。

●若年性脳梗塞

ニュージーランド、オークランド工科大学のバーリー・フェイギン教授は、「不規則な生活」「栄養バランスの偏った食事」「ストレス」により、近年の若い世代に脳梗塞が増加している、と指摘。コンビニや24時間スーパーのおかげで、時間に関係なく、好きなものを食べられるようになったことが原因か?

●若年性脳卒中

中国労災病院リハビリテーション科部長・豊田章宏氏の論文(※)によれば、30歳代では他の年代と異なり、絶対数こそ少ないが、脳卒中の患者数の増加傾向が見られたという。その原因として、小児期からの食生活環境による肥満や、種々のストレスなどが影響していると指摘している。
※「勤労者世代における脳卒中の実態:全国労災病院患者統計から」(日職災医誌,58:89─93,2010)

 午後からの得意先訪問に備え、昼休みを返上して資料作り。昼食は、後輩に買ってきてもらったコンビニおにぎりをペットボトルのお茶で流し込む……。

 あなたのオフィスでも、よく見かける光景ではないだろうか。確かに忙しいビジネスパーソンにとって、手早く食べられるおにぎりやサンドイッチ、さらに多くの種類が揃った弁当類など、コンビニ食は頼りになる存在。ファストフードも同じだ。

 とはいえ、各種ビタミンなど、栄養成分に偏りのない、バランスのとれた食事なのかどうかも気になるところ。

 上で紹介しているように、近年、心疾患や脳梗塞の患者が、30代など若い世代にも増加しているとの研究が国内外で発表されている。主な要因として「栄養バランスの偏った食事」が挙げられているからだ。

 では、そもそも「バランスのとれた食事」とは、どんな食事のことなのか。管理栄養士として企業を中心に栄養指導を行なう、ながい かよさんに聞いた。

ながい コンビニ食は、どうしても塩分過多やミネラル不足になりがち。厚生労働省では、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかを、わかりやすくイラストで示した「食事バランスガイド」を公開していますので、ぜひチェックしてみてください。

 それも面倒だ、という方は定食屋さんでのランチをおすすめします。いわゆる定食はご飯があり、おかずがあって、小鉢もある。これは実にバランスのとれた食事になるんです。

 ここに興味深いデータがある。厚生労働省の統計によれば、心疾患の死亡数は平成17年に約17万3000人だったが、10年後の平成27年には19万6000人と2万人以上増えたという。

ながい このデータは若い世代の心疾患患者の増加を示すものではありませんが、国民的な発症リスクが高まっていることは事実。塩分の過剰摂取は高血圧と強く関連しているほか、カルシウム不足も高血圧や動脈硬化を招くといわれており、食生活の改善は重要課題です。

 とはいえ、毎日定食を食べられるわけでなく、結局はコンビニ食に頼ってしまうのか……。

ながい そんな場合には、もう一品加えることで改善が期待できます。いずれもコンビニで買えるものばかり。次ページで紹介していきましょう。

〈決して他人事ではない〉日本のビジネスパーソンの「ランチ事情」

■あなたがランチを食べる時に重視していることは何ですか?

ランチを食べる際に重視することを優先順に3つ挙げてもらったところ、価格や時間、味が他を圧倒する勢いで上位を占めた。栄養バランスを重視する人は、まだまだ少ない。

■あなたのランチはバランスの悪い食事だと思う?

バランスの「よい食事」が21.6%に対し、「悪い食事」は78.4%と80%に迫る勢い。「分かってはいるけど……」という声が聞こえてきそうだ。

▼では、どうすればリスクを低減できるのか?▼

◆塩分量に注意しながら、塩分を排出する栄養素を摂取する

厚生労働省が示す1日あたりの塩分量は、男性8g、女性7gと、1食で到達しそうな量だ。そこで、塩分を体外に排出する働きを持つカリウムを含むトマトやきゅうり、アボカドといった加工が少なく、生食できる野菜、果物を積極的に摂ることがポイントとなる。

◆ヨーグルトや水溶性の食物繊維でコレステロール対策を

ヨーグルトの乳酸菌には血中のLDLコレステロール値を下げる働きがあり、リンゴやキウイなどに含まれる水溶性の食物繊維にはコレステロールの吸収を抑えるため、動脈硬化予防が期待できる。

[コンビニで購入できるバランス補給食品BEST3]

ヨーグルト
バナナ
海藻サラダ

コンビニ食の栄養バランスを補う食品は、実は「コンビニで買えます」(ながいさん)。その代表がヨーグルト。コンビニで売られている100gサイズでカルシウムが110mg程度含まれているため、現代人に不足しがちなカルシウムを補うことができるという。「カルシウムは高血圧や動脈硬化対策として、さらに神経伝達を正常に保つ働きもあり、ストレス緩和も期待できます」。摂りすぎた塩分を体外に排出してくれるカリウムを豊富に含んだバナナ、サラダでは海藻サラダもチェック。「ただしカリウムは熱を加えると流れ出てしまうので、生で食べられるバナナがおすすめ。海藻に含まれる水溶性食物繊維には、コレステロールの吸収を抑える働きがあります」

《そもそも「バランスのとれた食事」とは》

先ほどお話しした「食事バランスガイド」をもとに、もう少し説明しておきたいと思います。まず私たちが直接、エネルギーを摂取するものとして「主食」があります。これは穀類やお米、パン、麺類などになります。そして、細胞や筋肉を形成するタンパク質を得るために肉や魚、卵、大豆製品といった「主菜」が続きます。さらにビタミンやミネラルを摂るために、野菜や海藻、キノコ類の「副菜」も必要。これらをバランスよく摂ることが、すなわちバランスのよい食生活となるのです。その目安となるのが、タンパク質、脂肪、炭水化物の摂取バランスを示したPFCバランスと呼ばれるもの。「日本人の食事摂取基準」(2015年版)によれば、その比率はそれぞれ13~20%、20~30%、50~65%となっています。今日のランチはいかがでしたか?

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

@DIME編集部

最終更新:6/24(土) 10:10
@DIME

記事提供社からのご案内(外部サイト)

@DIME

小学館

2017年10月号
8月16日発売

定価600円

売り切れ御免!調理家電&ヒット食品
ふるさと納税 極ウマ返礼品・ベスト47
ホリエモン流 超仕事術公開
タイプ別 痩せるカラダマネジメント