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塾はなぜ母親だけを面談に呼ぶのか? 高額請求に夫が「泣き寝入り」するワケ

6/24(土) 12:10配信

NIKKEI STYLE

 わが国では少子化で子どもが減っています。すると当たり前ですが、「子ども向け」の売り上げも減ります。どうあがいてもそれは避けられません。全国あちこちの学校で売り上げが減っているようです。某大学の経営学部に勤務する友人によれば、最近、教授会で「経営の立て直し」が真剣に議論されているとのことです(経営学部なのに)。

 学習塾や自動車学校でも売り上げがかなり減っています。もちろん子どもが少なくなったせいですが、それとともに「親の懐具合」も関係していると思われます。大学へ行き、免許を取る子どもの親といえば、その多くは年齢40歳代後半から50歳代前半といったところ。この世代は「なかなか増えない給料」に苦しみ、「リストラの恐怖」におびえています。わが子を大学へは行かせてやりたいものの、その金を工面するので精いっぱいの親たち。

 親がそんな状況だとしたら、学習塾の経営も厳しいにちがいありません。最近の学習塾は買収やら教室閉鎖やら、景気の悪い話が目立ちます。しかし厳しいのはどこの業界でも同じ。今回はその厳しい環境を、孫子の兵法的に乗り切った学習塾を「体験的に」ご紹介しましょう。

 その学習塾では生徒の習熟度別に多くのメニューが用意されています。生徒は自分の成績に応じて、各科目別にあれやこれやと受講する講義を選びます。メニュー選択に当たっては塾のチューターと本人、そして「母親」が呼ばれて三者面談を行います。そこで決まった受講科目をもとに請求書が作成され、それは「父親」のもとに送られるのです。ここでのポイントは、受講科目を決める三者面談を行うのは母親であり、請求書は父親に送られるという点。

 なぜこれが重要なポイントなのか、皆さんはわかりますか?

 実際のところ、受講科目は本人とチューターの間でほぼ決まっているようです。三者面談は母親への確認程度なのだとか。「私が行く必要なかった」とぐちる母親。しかし三者面談に母親が参加している事実が、あとで重要な意味を持つのです。

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最終更新:6/24(土) 12:10
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