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角居勝彦調教師 芝→ダートへの「ダート替わり」について

6/25(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 常に脚光を浴びる芝GIに対し、ダート戦は地味な印象だが、近年は地方交流戦の充実で注目度が高まってきた。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」から、ダート替わりのタイミングについて解説する。

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 愛馬にはやはり芝を走らせてやりたいというのが、馬主さんの偽らざる思いであるというのが前回の話。今回は芝からダートへの「ダート替わり」についてです。

 芝である程度キャリアを積んだ馬がダートを走るきっかけは、やはり「頭打ち」。戦績をたどれば分かりますが、けっして最終手段的な悲壮感溢れるものばかりではなく、ポジティブな考え方もあるように思えます。

 たとえば「同じリズムで長く脚を使えるタイプ」という評価の馬。言い換えれば、そこそこ前に付けられるけれど、ワンペースで最後の詰めが甘い、勝負所でギアが上がらず、掲示板がやっと、という馬。騎手にしてみれば、あとひと踏ん張りすれば勝てるのに、という思いがあり、陣営に進言することもあるようです。もどかしい思いを抱いているオーナーから、「ダートを使ってみては?」という提案をされることもあります。

 いずれにしても、芝でなかなか勝てないとダートに活路を見いだそうとする。「ダート使ってみたい病」(笑い)です。もしかしたら、ダートでは無類の強さをみせてくれるかもしれない―春は芝でGIを勝ちながら、秋にダート1600メートルを1分33秒3で走ったクロフネのような能力を秘めているかもしれない―調教師にもそんな希望的観測があります。

 しかし、そうはうまくいかない。芝での軽い走りに慣れてしまった馬は、砂の上でもやはり軽く走ろうとするので上滑りしがちです。つまり力を出し切れない。プラス相対的な理由。ダート路線をずっと走ってきた馬はしぶとく強くなっている。ダートで重賞を勝ち負けできるようになった馬の陣営では、もう芝に戻そうなんて思いはない。

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