ここから本文です

169日間の勾留。田母神俊雄が獄中で記したノートの中身とは?

6/25(日) 8:00配信

BEST TIMES

「閣下」の愛称でおなじみの田母神俊雄は2016年4月14日に逮捕され、厳しい取り調べを受け、東京拘置所で169日間勾留された。その時に田母神がメモした論考が熟成され、最新刊『日本の敵』(KKベストセラーズ)で著された。閣下は獄舎で何を思ったのか。獄中ノートとともに掲載する。

「日本と日本人への思い」のために 記された獄中ノート

「これは、国家権力(司法)による国策捜査だったのかもしれない」と田母神の口が重く開いた。

 2016年4月14日、田母神俊雄は「公職選挙法違反」で逮捕された。同日から169日間、東京拘置所で勾留され、同時に公判も始まった。国策の意味は、2016年7月の参議院選挙への“出馬”を阻むこと。すなわち田母神の政治活動の「自由」を奪うことだとしか考えられない。では、田母神の自由を奪い、誰が「得」をしたのか。その「得」の受益者については、一切、報道がなされなかった。

 2017年5月22日、東京地裁で懲役1年10カ月、執行猶予5年の有罪判決が田母神に下された。

 田母神は小菅ヒルズ(東京拘置所)で勾留された間に自らの人生を顧みるとともに静かに、しかし、湧き上がる怒りをもって、ノートに自らの考えるところを記してきた。それは、揺るぎない「日本と日本人への思い」であり、自らが立つ「日本派保守」のために描かれた自立する祖国への「希望」であった。

 愛する日本の自立の邪魔をする者たちを「敵だ」とする田母神は、獄中で自らの残りの人生を賭けて戦うための「準備」を始めた。その集大成が、最新刊『日本の敵』(ベストセラーズ)で著されたが、その思考をノート原本とともに、たどってみることにする。

やり過ぎの「保守運動弾圧」

午前中約8分間の検事との面談、最後のあいさつ
単なるルール違反の公選法違反、それは罪ではあるが
それを調べるのに強制捜査、逮捕、勾留(長期)は
やり過ぎ、検察による保守運動弾圧である。日本の
自立を検察が妨害している。

今日で取り調べも終わった。心配は家族の生活だけ。
それが安心できればここで暮らすこともそう悪くない。

夜になって「5月2日付公職選挙法違反で起訴」との
連絡あり。第1回公判まで接見禁止。
横領はないということだ。よかった。

 (『獄中ノートNo.1』2016年5月2日)

 田母神は、「2年前の選挙(2014都知事選挙)での、強制捜査、逮捕、勾留されたことに、別の政治的思惑を感じる」と述べる。そしてこれは、「日本派保守への宣戦布告だと思う。これは保守運動への弾圧なんです」と静かに語った。

 しかし、その「政治的思惑」を「敵」として認識できず、自らの罪につながったことと向き合い、獄中で深く考え、ゆえに田母神は自らの人生を賭けて戦うことを決意し、こう語った。
「私の周りには、半分は罪を受け入れてもいいんじゃないか」と言う方々もいましたけど、私は自分の信念を曲げずに自衛隊をクビになった男です。自分の信念に従って愚直に生きるだけです」

 2017年、6月2日、田母神は地裁判決を不服として東京高裁に控訴した。
 田母神は、最新の著作のタイトル『日本の敵』の主題は「内なる敵」だとも述べ、最後にこう続けた。「敵は、内なる敵が厄介なんです。味方の顔をして近づいてきますからね」と。
 現在も田母神の「敵」との戦いは続けられている。

文/ベストセラーズ書籍編集部

記事提供社からのご案内(外部サイト)

出版社ベストセラーズの編集者が作る「感情を揺さぶる」情報マガジン「BEST TIMESベストタイムズ」。