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女性はおっかないよ──ヨウジヤマモトの最新春夏コレクション

6/25(日) 12:02配信

GQ JAPAN

ヨウジさんほど、女性にモテる日本人男子はそうそういないと思う。そんなファッションデザイナー&プレイボーイが、「女性はおっかない…」と洋服で自白している?

【貞子的な怨念を感じさせる女性のイラストが描かれたルックも】

最初の数体を見て、いつになくクリーンでシンプルな印象を受けた。ピンクやライトブルーのレザージャケットはベーシックな形をしているし、パンツも内側のキュプラが裾から覗いているけれど、断ち切りではなくちゃんと縫製されている。

でも、後ろ姿はやっぱりヨウジだ。仕立ての良いレザージャケットの背中には、大正のモダンガールを思わせる女性のイラストが描かれているのだ。絵の描き手は、気鋭のイラストレーター、サイトウユウスケ。こちらの女性たちは、そこはかとない色気が薫るかんじで、それほど恐ろしい印象は受けない。

中盤に入ると、ここ数シーズン継続している日本語や英語のメッセージが主張しはじめる。「終わりなき不満足」「Too Old To Die」「仰向けの言葉」「Give me one more chance」「創作は人を救うか?」「惑業苦(わくごうく)」「下流老人」「絶望国の幸せな若者たち」「オールドテロリスト」「飛びっきりの屑男」「創作は人を救うか」……などなど。

それらは、願掛けの短冊のようなテープの上に、またベージュのリネンのキャンバスに悪戯書きのように、書いてあったりする。かつては、メッセージを表明する服といえば、ほぼTシャツに限られていたが、ここ数年でその対象はジャケットやコートに広がった。この流れに先鞭をつけたのは、間違いなくヨウジさんだ。

サイズ感にも少し変化が見られた。極端なオーバーサイズは少なくなり、前述のレザージャケットは、肩幅も袖丈もほぼ適正値。肩の落ちた少し大きめのジャケットは、パンツは丈を短くしてバランスを取るなど、熱心なヨウジファン以外も取り入れやすいシルエットになっている。

ショー終盤には、貞子的な怨念を感じさせる女性のイラストが描かれたロングシャツが登場。これは暗闇で会ったら、マジで恐いやつである。いくつになっても、どんなに名声を得ようがどうであろうが、男にとって女性は畏怖すべき存在だ。ヨウジさんも例外ではないようだ。

Words: Kaijiro Masuda

最終更新:6/25(日) 12:02
GQ JAPAN

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