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陶芸家クリスチャンヌ・ペロション作品「あの色はどこから生まれる?」 [おとなスタイル]

6/25(日) 10:00配信

講談社 JOSEISHI.NET

桐島かれんさんが、昔からずっと、大切に使い続けている茶碗の作者がクリスチャンヌ・ペロションさん。
美しい器のこと、丘の上での暮らしのこと、生き方のこと、かれんさんが人生の先輩に聞きたいことはたくさん。
トスカーナの自然の中で、初対面とは思えない女ふたりのお喋りが始まった。

元は教会だったアトリエに美しい器が山ほど!

トスカーナの丘のてっぺんの何もない場所、本当にペロションさんの家しかない―。訪れたことのある人から、そう聞いていました。フィレンツェから車で1時間半ぐらいの、人里離れた自然の中です。木々の間から、煉瓦造りの館が現れたときは、胸が高鳴りました。憧れのペロションさんのアトリエ兼ご自宅です。

すぐにペロションさんとお嬢さんが館から出てきて、笑顔で出迎えてくださいました。
「もしかしたら、以前にパリの見本市でお会いしませんでしたか」と声をかけてくださったのは娘のポリーヌさん。
そう、2~3年前でした。世界中のバイヤーが集う見本市で、いつかは作品を自分の店に置きたいと夢見て、ペロションさんのブースをこっそり覗いたことがありました。まさか、覚えていてくださるなんて。でも、ペロションさんご本人とは初対面です。

かれん「はじめまして! 確かペロションさんが初めて日本で個展を開かれたのは、1996年頃でしたよね。そのときに私は見に行って、一目で惹かれて、器をいくつも買って帰りました。
今も大事に使っています。欠けてしまったところは、主人とふたりで金継ぎをして愛用しているんです」

ペロション「まあ、ご自分たちで金継ぎをなさるの? 素晴らしいですね」

館に入るとすぐに、以前は教会だったことをしのばせる天井の高い部屋があって、ペロションさんの器がそこかしこに並べられています。なんて美しい! それらは器という実用品でありながら、魅惑的な宝石のよう。眼福です。興奮してしまいます。



この美しい色はどこから生まれたんですか? ―かれん

この土地で自分の中に蓄積されていった色なんです。地層のように ―ペロション

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