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桑原、糸原ほか、金本タイガースを支える「想定外」のプレーヤーたち

6/25(日) 8:20配信

webスポルティーバ

 昨シーズン、「超変革」をスローガンに掲げながら4位に終わった阪神タイガースは、FAで糸井嘉男が加入したことで打線に厚みが増した。リーグトップの7勝を挙げているメッセンジャー、リーグ最多の20セーブをマークしているドリスなど好調な投手陣が12球団トップとなるチーム防御率をキープし、首位のカープを追いかけている。

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 しかし、よくよく見ると、好調タイガースを支えるのはベテラン、外国人ばかりじゃない。昨年までの実績からすれば、「想定以上」の活躍を見せている選手たちがたくさんいる。そんな“上げ潮“プレーヤーたちの魅力と課題を、阪神OBの藪恵壹氏に聞いてみた。 

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──開幕から不調が続く藤浪晋太郎に代わってローテーションを支えているのが、プロ8年目の秋山拓巳です。交流戦で3勝を挙げ、今シーズンはすでに6勝をマークしています。秋山のブレイクは予想していましたか。

藪 彼は期待通りの活躍ですね。昨年は1勝でしたが、二軍ではいいピッチングをしていました。ですから、このくらい投げても驚きません。秋山がよくなったのは、踏み出した左足にグッと体重が乗るようになったところ。スピード表示は140キロそこそこですが、バッターはみんな差し込まれています。初球からストライクが取れて、ピッチャー優位の投球ができるのが彼の強みです。今年はピンチでバタつくことなく、落ち着いたピッチングができています。

──では、藪さんの「想定以上」の活躍をしているピッチャーは誰ですか。

藪 やっぱり、セットアッパーの桑原謙太朗でしょうね。首脳陣が采配に迷ったところを彼が救ってくれています。たとえば、ランナーを残してピッチャーが降板する場面。先発投手からすると、「傷が浅いうちに代えてほしかった」となるものです。私が現役のころは、よくそう思いました。でも、今季はそんな難しい場面で桑原が出てきて、ピシッと抑えています。

──結果的に先発投手の心理的な負担を軽くしているわけですね。そんな桑原投手は昨シーズン、一軍での登板はありませんでしたが......。

藪 力自体はあったのですが、なかなかチャンスに恵まれませんでした。今年は交流戦終了までに、31試合で投げて3勝1敗16ホールド、防御率は0.91。もともとボールに力のあるピッチャーですが、勝ちパターンの6回、7回に出てきて、本当にいい仕事をしています。少しだけ曲がるカットボールに相手バッターは手を焼いています。

 プロ10年目で今年32歳になるピッチャーですが、いまは投げるのが楽しくて仕方がないという感じでしょう。本人も「いけるところまでいこう!」と思っているはず。経験が多くない分、怖いもの知らずで、最後まで攻め続けることができるかもしれません。30イニング近く投げて37三振を奪っていますから、1イニングにひとつ以上三振を取っている計算になります。立派なものですね。

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