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祇園でいただく心のこもった和朝食「喜心の朝食」の一飯一汁

6/25(日) 18:10配信

サライ.jp

取材・文/末原美裕

京都には喫茶店が多く、朝早くから営業しているお店も多いため、サンドウィッチやパンケーキなどさまざまな朝ごはんを楽しむことができます。

でも、せっかく京都まで来たのだから、京都らしい朝食をいただいて、朝・昼・晩、三食たっぷり京都を味わい尽くしませんか?

今回は、この春オープンしたばかりの心のこもった朝食をいただけるお店をご紹介します。

*  *  *

京都・祇園の華やかな通りから細い小道を入ったところ。京町家や小さな寺が並ぶ、どこか京都に生きる人たちの息遣いを感じられるような通りに『KISHIN KITCHEN KYOTO』はあります。

店内は和モダンな雰囲気でとても綺麗、ということはもちろんですが、店に入って一番印象的だったのは、若い料理人さんたちの快活な表情です。

箱も新しければ、作り手も新しく、こちらの心持ちまで新しくなるようで、一日の始まりを体に告げる「朝食」にはぴったりの場所です。

早速、朝食のセットメニュー「喜心の朝食」(2500円+税)を頼みました。献立は次のとおり。

【向付】
・汲み上げ湯葉

【一飯一汁】
・土鍋で炊き上げた白ご飯
・汁物
・うるめいわしの丸干し
・焼き海苔
・お漬物

はじめに出て来たのは「汲み上げ湯葉」でした。料理人さんからの「豆にこだわって作られた湯葉なので自然の甘みがあります。

わさび醤油ではなく塩をつけて召し上がってみてください」との言葉通り、口に入れると、シンプルな味付けだからこそ豆本来の甘みがダイレクトに伝わり、素材そのものの美味しさを感じました。

「美味しい、美味しい」と噛み締めていると、「この湯葉は御所南にある《ゆば工房 半升》さんから仕入れているんですよ」と教えてくださいました。

脱サラをして湯葉づくりを始め、京都でも評判の湯葉店。京都の朝食から話が逸れてしまいますが、上品な湯葉をお土産にすれば喜ばれること間違いなしですね。

湯葉を食べ終わると、一飯一汁として、白飯、京白味噌の豚汁、うるめいわしの丸干し、焼き海苔、お漬物が出てきます。

汁物は他にも野菜のポトフ風、日替わりの汁物の中から選べますが、「一番京都らしいお汁はこちらです」と教えてもらった「京白味噌の豚汁」をチョイスしました。

はんなりと甘く雅趣に富んだ京都の白味噌の味わいは京料理に欠かせません。そんな伝統をベースに、ごろっと大きめの京野菜がふんだんに入った豚汁は優しいようでいて、一日に必要な栄養やエネルギーもしっかり蓄えさせてくれます。

そして目の前にある土鍋でふっくらと炊き上げられた白米は、器にちょっぴり盛られます。

うるめいわしと白米を食べたり、海苔と組み合わせていただいているうちに空になった器に、「おかわり入れますね」とお母さんのように優しく料理人さんが盛ってくれる。何度か繰り返されるやりとり、その度に幸せな湯気と香りが立ち上る。そんなちょっとしたやりとりに温かみを感じました。

心身ともに新しくしてくれるような、素敵な朝食をいただけるお店です。

【京都の朝メシ処】
『KISHIN KITCHEN KYOTO 喜心』
住所:京都市東山区小松町555花とうろホテル祇園1階 KISHIN KITCHEN
電話:075-525-8500
営業時間:7:30 - 14:00 (月曜定休)

取材・文/末原美裕

最終更新:6/25(日) 18:10
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