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デキる人の質問に3つの技 上司や取引先、「欲しい答え」引き出し仕事スイスイ

6/25(日) 16:10配信

NIKKEI STYLE

 質問はその人の「問題意識」を表します。たとえば、新しくプロジェクトに携わることになったあなたが何か疑問を感じたとき、上司や周囲の人に上手な質問ができれば、的確な答えがもらえて、疑問は解消されるだけでなく、その後の行動も早くなるでしょう。上手に質問できれば、仕事ができる人になれるわけです。

 私は質問のレベルと仕事のレベルは比例するととらえています。それだけ大きなパワーが質問にはあるのです。

 先日、参加した勉強会でのことです。すべての講義が終わり、講演を行った複数の講師に質問をする時間がありました。会場を使用できる時間は限られています。それは当日配布された「プログラム」を見れば、誰でもわかることです。

 こういう場合、司会者から「質問は1人1問にお願いします」「質問内容は本日の講演内容に限ってください」などという指示がなかったとしても、きちんとした質問をするのが常識だと私は思っていたのですが、講演内容からずれた質問をする人や、1人で複数の質問をする人、質問と称して自分の仕事をPRする人などが続出して、同席した参加者は「問題意識」の乏しい質問につきあわされる羽目になりました。

 頭のよい質問とは、問題意識の高さを物語っています。そういう質問には共通点があります。それは「目的」をきちんと把握しているということです。

 相手からどんなことを聞き出したいのかが明確でなければ、質問とはいえません。ひとり言をつぶやいたり、自説を語ったりするのと変わらないでしょう。

 質問の目的が自分の中で整理できていれば、それを相手に伝えることができて、期待した答えが返ってきやすくなります。しかし、「目的」があいまいならば、おのずと答えも的外れになりがちです。

■その問いかけは本来の「質問」になっていますか

私が質問をする際、心がけているのは次の3点です。

(1)感情的な質問をしない
(2)「二者択一の質問」と「選択肢が多い質問」を使い分ける
(3)聞かれてうれしい質問をする
 あなたが情熱を傾け時間・労力を費やしてきた仕事が会社の方針で中止になったとしましょう。このような場合、誰しも悔しさやむなしさで感情的になるものです。会社の方針で中止になったとはいえ、納得ができず、上司に問いただす人もいるはずです。

あなた「部長、会社の方針で中止になるなんて、納得できません。なぜですか?」

部長「……」

 これは「文句」であって、質問ではありません。部長は黙り込むか、「会社の方針を理解できないなんて生意気だ」と、感情的なあなたに嫌気が差すかもしれません。

あなた「スケジュールに無理があったのでしょうか?」

部長「いいや、予算がオーバーして採算が合わないおそれがあるんだ」

 これは事態を把握した冷静な質問です。「もしかしたら○○が原因かもしれない」「○○を改善すれば、続けられるかもしれない」。こういったあなたなりの仮説を立てて質問すれば、前向きな話し合いができたり、解決策が導けたりという期待が高まり、状況が好転する可能性もあります。

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最終更新:6/25(日) 16:10
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