ここから本文です

外国人が日本に来て感じる「美徳と違和感」

6/25(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 よく働き、時間に正確で、礼儀正しい――。世界で日本人のイメージを聞くと、こうした答えがよく返ってきます。一方、ギリシャ人というと、どんなイメージがあるでしょうか?  時間におおらか、のんびりしている、あまり働かないといったイメージかもしれません。

 ギリシャでも、会社勤めの場合、勤務時間は9時から17時までで、たまに残業もあります。ただ、公務員の場合は始業がもう少し早く、7時から15時までが一般的。そう考えると、ギリシャ人も(周りが考えているよりは)結構働いていますが、公務員の場合、基本的に残業はありませんし、夏のバカンスも平均して3週間ほど取ることができるので、日本に比べると労働時間は相当短いですよね。

 時間にもだいぶおおらかです。以前旅行会社に勤めていたときは、タイムカードなんてありませんでしたし、10分程度の遅刻はあまりうるさく言われませんでした。多くのギリシャ人同様、私も毎朝コーヒーを買って出勤していましたが、それが理由で遅刻しても上司からはおとがめなし。その上司も飼い犬と一緒に出勤し、お昼休みは犬と散歩に出掛けていました。

■きっちりのお手本のような同僚

 こうした国に住んでいる私から見ると、日本は本当にきっちりした国に映ります。街並みはとてもきれいで、道路もきちんと舗装されており、ゴミは分別されている。PETボトルを捨てるとき1回水でゆすぐなんてことは、ギリシャ人の発想にはありません!  ギリシャでもゴミ収集車は毎日回収に来ますが、ストライキのときは大変です。経済の状況が深刻だった2012年ごろはストライキがたくさんあって、ゴミ箱周辺がすごいことになっていました。

 きっちりしているといえば、以前、同僚だった日本人女性のSさんを思い出します。彼女とは会社の席が隣同士でした。とにかくまじめな性格の彼女。ギリシャでは、仕事中少し余裕があると、コーヒーブレークをすることが多いのですが、そんなときでもSさんは手を抜くことを知りません。

 仕事が暇になってくると、彼女は、同じ書類を何度も見直して、ブレークを取ることはありませんでした。そんなSさんに、1度怒られたことがあります。理由は、コピー用紙を捨てたことでした。「なんで捨てるの?  裏がまだ使えるじゃないの」。

1/5ページ