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田母神俊雄が獄中で考えた。本当の“保守”とは。

6/26(月) 8:00配信

BEST TIMES

「閣下」の愛称でおなじみの田母神俊雄は2016年4月14日に逮捕され、厳しい取り調べを受け、東京拘置所で169日間勾留された。その時に田母神がメモした論考が熟成され、最新刊『日本の敵』(KKベストセラーズ)で著された。閣下は獄舎で何を思ったのか。獄中ノートとともに掲載する。

「日本と日本人への思い」のために 記された獄中ノート

 「東京拘置所に169日間に及ぶ勾留されてしみじみと思ったのは、保守と“ひとくくりに”されるものの中に“見せかけ”だけの保守がいて、これが一番厄介な“内なる敵”ではないかということだったんだね」と田母神は語った。

 さらに田母神は、保守と言っても、その中には「アメリカ派保守」、「中国派保守」そして「日本派保守」と大別する。そして「日本派」は少数だと田母神自身、身をもって知った。

 では、そもそも田母神にとって「保守」って何なのだろうか? 田母神はこう答えた。
「簡単に言えばね、日本の伝統や歴史を大切に思いながら、しかし、日本という国を脅かし、弱体化させようと勢力と向き合い、戦うのが保守だと思っている。でも、中には保守だと見せかけることで金儲けをする者たちがいるんだよ」

 田母神は、自らの獄中での生活で、巧妙で狡猾なうわべだけの保守主義者がいかに多かったかと思い知った。そしてこう続ける。
「長い時間をかけて最適化された日本社会がこの20年の間に平気でぶっ壊されてしまった。このぶっ壊した連中ってのが、保守を名乗り、日本の国益を謳いながら、ホンネは自分が儲けるために、日本人を苦しめていたんだからね。それこそ私物化だよな」

 田母神は、自らの航空自衛隊の頃を振り返りながらこう続けた。
「自分の国が自分たちで守れない。そういう仕組みになっているのが防衛産業なんだよ」と。

日本の防衛産業を弱体化させ血税投入して「アメリカ」を守るバカ

 田母神は防衛の「現場」で日本という国家が「自主独立」とは、ほど遠い立場にあることを痛いほど知った。
「自主防衛のための主力兵器(主力戦闘機)の国産化という道を、アメリカとの共同開発という形で断念したんだよ」と田母神は悔しそうに当時を語る。そして、それは自主独立への道が遠のくと同時に、保守派でタカ派の代表格であった中曽根康弘元総理大臣の「鶴の一声」でなされたことだった。

「アメリカへの忖度もあったんでしょう。ただ残念なのは、日本の税金を自国の防衛産業の育成でなく、アメリカの兵器産業にバラまいた。さらにアメリカの技術を介さないと日本の防衛が立ち行かなくなる問題もある」

 田母神は、先に日本派保守が少ないことを述べたが、特に日本の敵として立ちはだかる「アメリカ派保守」の存在は、極めてこの国の70年前の敗戦と憲法とも絡まり根強いのである。
 獄中ノートにもこう記されている。

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