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ピレリが自転車用タイヤ「Pゼロヴェロ」発表

6/26(月) 8:57配信

CYCLE SPORTS.jp

全世界で8月発売予定

140年以上の歴史を持つイタリアのタイヤブランド「ピレリ」が、新たに自転車タイヤ「PZERO VELO(Pゼロヴェロ)」を発売する。そのプレゼンテーションおよび試乗会が6月15日(木)、16日(金)にピレリが本社を置くミラノにて行われた。

今回の発表は、クルマ・バイクなどのモータースポーツ好きの人にとっては驚くべきニュースかもしれない。ランボルギーニ、フェラーリ、ベントレーなど数ある市販車プレミアムクラスのクルマブランドたちが、正規タイヤとして採用するのはこのピレリのタイヤだ。また、近年では再びF1の世界をエンターテイメント性の高いものとして盛り上げようと、様々な個性を持ったタイヤを発表し続けている。

そんなピレリが自転車タイヤとして、フラッグシップモデルの証である「PZERO(Pゼロ)」の名を冠したタイヤを発表した。

実はピレリの自転車タイヤは、いわば「復活」である。それは、1872年の創業品目が自転車用タイヤであること。そして2017年で100回目を迎えたジロ・デ・イタリア、その第1回大会優勝者の走りを支えたのは、このピレリのタイヤであったからだ。

モデルは計3種類がラインナップされる。すべての性能を高い次元でまとめ上げたオールラウンダー「Pゼロヴェロ」。それに加えてTTなど1秒でも速く走るために転がり抵抗の減少と軽量化を重視した「Pゼロヴェロ TT」。そしてどんな路面コンディションにも対応するグリップ力と高い耐久性を持つ「Pゼロヴェロ 4S」だ。
モーターレース用タイヤと同様にそれぞれ白・赤・青のラインが引かれている点は、かねてからのファンにグッとくるポイントだ。

Pゼロヴェロでは、これまでのクルマ・バイクで培われた技術がふんだんに採用されている。

1つ目がタイヤコンパウンド「スマートネットシリカ」。高いグリップ力と転がり抵抗の減少という相反する目的を実現するために、ナノレベルで素材の配置を操作して作り上げたコンパウンドだ。

2つ目は、まるでチューブラータイヤのような真円に近い形状から、コーナリングの角度によるタイヤの変形が常に一定になるような構造を採用した。

3つ目に「Pゼロヴェロ」と「同4S」にて採用される特殊なトレッドデザインだ。中央部はスリック状で転がりを重視し、緩やかなコーナー、シリアスなコーナーそれぞれの車体の角度によってトレッド形状を分け、グリップする力をより大きくさせて行く。このトレッド形状は、モーターバイク用「Pゼロ」に類似したのものを受け継いでいる。

上記それぞれの技術は、ピレリ自社のテストラボでいくつもの試作品を生産し、評価を繰り返すことで生まれた。この「Pゼロヴェロ」をテストしているすぐ隣のラインで、次期F1に採用されるテスト用タイヤが並んでいるという光景を目にすることからも、今回のピレリの本気度を見て取れる。

タイヤサイズとしては、「Pゼロヴェロ」と「同4S」が23C・25C・28Cの3種、 「同TT」は23Cのみとなっている。
タイヤタイプはすべてクリンチャー。これは現在プロアマ問わず、レース現場で使用されている中で最もメジャーな規格であるとの判断からだ。なお、開発段階ではテストチューブにシュワルベのものを使用したとのことだ。

開発者は、「今回の『Pゼロヴェロ』の発表は、私たちにとって大きな挑戦です。しかし私たちは全ての“競技“という世界を愛し、そこに挑戦し続けています。今こそ再び自転車用タイヤに我々の技術を惜しみなく注ぎ込むことで、自転車競技を起点としてモータースポーツすべてが今一度より高い段階に進むことを目指します。」と熱意を語った。

日本での取り扱い代理店は未定だが、現在早期の実現に向け調整中とのこと。発売は全世界で8月にスタートする予定だ。

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最終更新:6/26(月) 9:25
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