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その痛み、実は「脳の思い込み」かも!?「脳の勘違い痛」のメカニズムとは?

6/26(月) 13:29配信

OurAge

痛みの信号は神経を介して脳で感じている。長引く体の痛み、それは、実は脳の思い込みかもしれない。正しい知識を持てば、痛みはもう怖くないという医学博士の福田千晶さんに、痛みのメカニズムと解決法を教えていただいた。

「私たちが痛みを感じるのは、その電気信号が神経を通り、脳に伝わり、脳が痛みとして認識しているから。長引く痛みの中には、その伝達機能に誤作動が起こり、脳が勘違いしているケースがあります」と福田さんは話す。

例えばぎっくり腰の場合、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、明らかに身体的に原因があることが多い。しかし中には「痛みへの恐怖感や過度な安静による血行不良などから、もう元々の原因がないのに脳が痛みと思い込んでしまうことがある」というのだ。

「まずは整形外科で検査をすることが第一。明らかな痛みの原因が見当たらない、そして、ほかのことに集中していると、その痛みを忘れている…といった場合は、脳の思い込みを疑ってみるといいでしょう」と福田さん。

これを克服するには、「痛み=安静」という、従来の常識を忘れることだという。
「『もう痛くない!』と自分に暗示をかけて、ストレッチなどで徐々に体を動かしていくことが大切です」

●痛みは脳で感知している。痛みを感じるメカニズム
痛みの原因(どこかを損傷したなど)が発生すると、末梢神経の先のセンサーで感知。その刺激が電気信号となり脳に伝わって、初めて「痛み」として認識する。体のどこにどんな痛みが起きたのかの情報処理と、それに伴う不快な感覚、ふたつの経路で脳に伝わるが、この後者が強いほど、「脳の勘違い痛」になりやすい。

●「脳の勘違い痛」のメカニズム
「痛み」と判断しているのは脳。神経が正しい情報を伝達しなければ、脳が誤った判断をすることもある。痛みを感じると、その刺激で運動神経や交感神経が働き、筋肉や血管が収縮する。安静状態を続けることで、筋肉が硬直し、さらに血行不良を助長。すると各組織への酸素や栄養が行き届かなくなり、痛み物質を産生する。元々の痛みの原因はもうないのに、神経が脳に痛みの情報を伝えてしまうという、痛みの悪循環に陥ることがある。

その痛みは脳の思い込みかもしれない…痛みが長引いている人は参考にしてほしい。

最終更新:6/26(月) 13:29
OurAge