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日本のメガバンク、ESG方針は世界最低ランク

6/26(月) 9:52配信

オルタナ

日本の3大メガバンクを含む世界の主要37銀行を対象に格付けした報告書「化石燃料ファイナンス成績表2017 (Fossil Fuel Finance Report Card 2017)」がこのほど発表された。同報告書では、化石燃料への融資状況など、各銀行のESG(環境・社会・ガバナンス)方針を調査し、その結果をもとに評価した。日本のメガバンク3行は世界最低ランクに位置付けられた。(350.org Japan=棚尾 真理絵)

調査の結果として、世界の銀行の化石燃料への融資は全体的に減少しつつあるということが判明した。しかし、それに伴う化石燃料への資金提供に関する明確なESG方針がまだまだ不十分だという問題が指摘された。

気になる日本のメガバンク3行(みずほフィナンシャルグループ、三菱UJFフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ)のスコアはなんと、すべてFグレード(成績の中で最も低いスコア)であった。調査対象となった銀行グループがすべてFグレードと評価されたのは日本と中国だけだ。

近年では温暖化の進行やパリ協定の発足などの影響で、銀行も気候変動の悪化から社会や市民を守る「社会的責任」があるという考え方が主流化しつつある。そうした背景から、CO2排出量が最も多い石炭への投融資を段階的に中止すると発表する銀行が世界では徐々に増えている。

しかし、日本の銀行グループはこの動きに反して、最もCO2排出量が多い、環境破壊的な事業分野に巨額な資金提供を行っている。

さらに、日本の三大銀行のうち、みずほは2015~2016年の間、化石燃料への融資額を増やした唯一の銀行であることが判明した。これは気温上昇を2度未満に抑えるという世界的な目標を完全に無視した行動である。

350.org Japanを含む4つの環境NGOが共同で作成した特別報告書「みずほFG2016年ESG評価レポート」では、みずほは日本の化石燃料および原子力関連企業へのトップ資金提供者であり、また東南アジアの熱帯林伐採を推進する企業に多額の資金を提供していることが分かった。

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最終更新:6/26(月) 9:52
オルタナ

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